神奈川県公立高校入試 令和5(2023)年度(定時制) 解答&解説

大問1

(ア) \( -8+1 \)
   1. \( -9 \)     2. \( -7 \)     3. \( 7 \)     4. \( 9 \)

【解答】
2. \( -7 \)

 

(イ) \( (-6)^2 \div (-2) \)
   1. \( -18 \)     2. \( -6 \)     3. \( 6 \)     4. \( 18 \)

【解答】
1. \( -18 \)
【解説】
\( =36 \div (-2) \)
\( =-18 \)

 

(ウ) \( -\dfrac{1}{12}-\dfrac{1}{2} \)
   1. \( -\dfrac{7}{12} \)     2. \( -\dfrac{5}{12} \)     3. \( \dfrac{5}{12} \)     4. \( \dfrac{7}{12} \)

【解答】
1. \( -\dfrac{7}{12} \)
【解説】
\( =-\dfrac{1}{12}-\dfrac{6}{12} \)
\( =\dfrac{-1-6}{12} \)
\( =-\dfrac{7}{12} \)

 

(エ) \( 63a^2b^2 \div 3b^2 \)
   1. \( 21a \)     2. \( 21ab \)     3. \( 21a^2 \)     4. \( 21a^2b \)

【解答】
3. \( 21a^2 \)
【解説】
\( =\dfrac{63a^2b^2}{3b^2} \)
\( =21a^2 \)

 

(オ) \( 7(x-2)-4(2x-1) \)
   1. \( -x-18 \)     2. \( -x-10 \)     3. \( x-18 \)     4. \( x-10 \)

【解答】
2. \( -x-10 \)
【解説】
\( =7x-14-8x+4 \)
\( =-x-10 \)

 

(カ) \(  \sqrt{27}+\sqrt{3} \)
   1. \( 2\sqrt{3} \)     2. \( 3\sqrt{3} \)     3. \( \sqrt{30} \)     4. \( 4\sqrt{3} \)

【解答】
4. \( 4\sqrt{3} \)
【解説】
\( =3\sqrt{3}+\sqrt{3} \)
\( =4\sqrt{3} \)

 

大問2

右の図において,曲線 ➀ は関数 \( y=x^2 \) のグラフであり,\( O \) は原点である。
点 \( A \) は曲線 ➀ 上の点で,その \( x \) 座標は \( -2 \) である。
このとき,次の問いに答えなさい。

(ア) 点 \( A \) の \( y \) 座標となる \( a \) の値として正しいものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( a=-4 \)     2. \( a=2 \)
   3. \( a=4 \)      4. \( a=8 \)

【解答】
3. \( a=4 \)
【解説】
\( y=x^2 \) に \( x=-2 \) を代入すると,
 \( y=(-2)^2=4 \)

 

(イ) 関数 \( y=-x^2 \) のグラフについてあてはまることがらとして最も適するものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. 原点を通らない。          2. 上に開いた形である。
   3. 曲線 ➀ より開き方が大きい。    4. 曲線 ➀ と \( x \) 軸について対称である。

【解答】
4. 曲線 ➀ と \( x \) 軸について対称である。
【解説】

\( y=x^2,y=-x^2 \) のグラフは右の図のとおりになります。

1. \( y=-x^2 \) のグラフは原点を通ります。
   → あてはまらない

2. 上に開いているのは。\( y=x^2 \) のグラフです。
   → あてはまらない

3. \( y=x^2 \) と \( y=-x^2 \) のグラフは下の表のとおり,
   \( x \) 軸について対称になるので,開き方は同じになります。
   → あてはまらない

4. \( y=x^2 \) と \( y=-x^2 \) のグラフは下の表のとおり,
   \( x \) 軸について対称になります。 → あてはまる


 

大問3

(ア) \( (x+7)^2 \) を展開しなさい。
   1. \( x^2+49 \)     2. \( x^2+49x \)     3. \( x^2+7x+49 \)     4. \( x^2+14x+49 \)

【解答】
4. \( x^2+14x+49 \)

 

(イ) 1次方程式 \( 5(x-3)=7(x+1) \) を解きなさい。
   1. \( x=-11 \)     2. \( x=-4 \)     3. \( x=4 \)     4. \( x=11 \)

【解答】
1. \( x=-11 \)
【解説】
\( 5x-15=7x+7 \)
  \( -2x=22 \)
    \( x=-11 \)

 

(ウ) \( x^2+x-12 \) を因数分解しなさい。
   1. \( (x-4)(x-3) \)  2. \( (x-4)(x+3) \)  3. \( (x+4)(x-3) \)  4. \( (x+4)(x+3) \)

【解答】
3. \( (x+4)(x-3) \)

 

(エ) 2次方程式 \( x^2-5x+1=0 \) を解きなさい。
   1. \( x=\dfrac{-5±\sqrt{21}}{2} \)  2. \( x=\dfrac{-5±\sqrt{29}}{2} \)  3. \( x=\dfrac{5±\sqrt{21}}{2} \)  4. \( x=\dfrac{5±\sqrt{29}}{2} \)

【解答】
3. \( x=\dfrac{5±\sqrt{21}}{2} \)
【解説】
この方程式を \( ax^2+bx+c=0 \) と考えると,\( a=1,b=-5,c=1 \) なので,
解の公式より,
 \( x=\dfrac{-(-5)±\sqrt{(-5)^2-4 \times 1 \times 1}}{2 \times 1} \)
  \( =\dfrac{5±\sqrt{21}}{2} \)

 

(オ) 1つのさいころを1回投げるとき,\( 3 \) 以外の目が出る確率を求めなさい。ただし,さいころは \( 1 \) から \( 6 \) までのどの目が出ることも同様に確からしいものとする。
   1. \( \dfrac{1}{6} \)     2. \( \dfrac{1}{3} \)     3. \( \dfrac{2}{3} \)     4. \( \dfrac{5}{6} \)

【解答】
4. \( \dfrac{5}{6} \)
【解説】
1つのさいころを1回投げるとき,\( 3 \) の目が出る確率は \( \dfrac{1}{6} \) なので,
\( 3 \) 以外の目が出る確率は,\( 1-\dfrac{1}{6}=\dfrac{5}{6} \)

 

(カ)  \( \sqrt{7}<n<\sqrt{10} \) をみたす自然数 \( n \) の値を求めなさい。
   1. \( n=3 \)     2. \( n=4 \)     3. \( n=8 \)     4. \( n=9 \)

【解答】
1. \( n=3 \)
【解説】
\( \sqrt{4}<\sqrt{7}<n<\sqrt{10}<\sqrt{16} \) つまり,\( 2<\sqrt{7}<n<\sqrt{10}<4 \) なので,
\( 2<n<4 \) にあてはまるのは,\( n=3 \)

 

(キ) 右の図は,線分 \( AB \) を直径とする円 \( O \) を底面とし,\( OC=5 \; cm \) を高さとする円すいである。
\( AB=6 \; cm \) のとき,この円すいの体積を求めなさい。ただし,円周率は \( \pi{} \) とする。
   1. \( 9\pi{} \; cm^3 \)     2. \( 15\pi{} \; cm^3 \)
   3. \( 45\pi{} \; cm^3 \)     4. \( 60\pi{} \; cm^3 \)

【解答】
2. \( 15\pi{} \; cm^3 \)
【解説】
底面の半径 \( OA=\dfrac{1}{2}AB=3 \; cm \) なので,
円すいの体積は,
 \( \pi{} \times 3^2 \times 5 \times \dfrac{1}{3}=15\pi{} \; (cm^3) \)

 

大問4

(ア) 右の図1において,4点 \( A,B,C,D \) は円 \( O \) の周上の点である。
また,点 \( E \) は線分 \( AC \) と線分 \( BD \) との交点である。
このとき,\( ∠x \) の大きさとして正しいものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( 29° \)     2. \( 34° \)
   3. \( 37° \)     4. \( 39° \)

【解答】
4. \( 39° \)

【解説】

弧 \( AD \) に対する円周角なので,\( ∠ACD=∠ABD=29° \)
\( ∠BEC \) は \( △CDE \) の外角なので,
 \( ∠x+29°=68° \)
     \( ∠x=39° \)

 

(イ) 右の図2において,四角形 \( ABCD \) は1辺の長さが \( 7 \; cm \) のひし形である。
\( AC=8 \; cm \) のとき,対角線 \( BD \) の長さとして正しいものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( \sqrt{33} \; cm \)     2. \( 2\sqrt{33} \; cm \)
   3. \( 12 \; cm \)      4. \( 2\sqrt{65} \; cm \)

【解答】
2. \( 2\sqrt{33} \; cm \)

【解説】

ひし形の2本の対角線は,それぞれの中点で垂直に交わります。

対角線の交点を点 \( O \) とすると,\( AO=\dfrac{1}{2}AC=4 \; (cm) \) なので,
\( △ABO \) において,三平方の定理より,
 \( BO^2=7^2-4^2=33 \)
  \( BO=\sqrt{33} \; (cm) \) (\( BO>0 \) より)

よって,\( BD=2BO=2\sqrt{33} \; (cm) \)

 

(ウ) 右の図3において,\( O \) は原点であり,点 \( A \) の座標は \( (2,7) \),点 \( B \) の座標は \( (2,1) \),点 \( C \) の座標は \( (6,1) \),点 \( D \) の座標は \( (6,7) \) である。
点 \( A’ \) の座標が \( (8,6) \),点 \( B’ \) の座標が \( (8,3) \),点 \( C’ \) の座標が \( (10,3) \) であるとき,四角形 \( ABCD \) と相似となる四角形 \( A’B’C’D’ \) の頂点 \( D′ \) の座標として正しいものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( (9,5) \)     2. \( (9,6) \)
   3. \( (10,5) \)     4. \( (10,6) \)

【解答】
4. \( (10,6) \)

【解説】

長方形 \( ABCD \) の長い方の辺と短い方の辺の長さの比は \( AB:BC=3:2 \) になっており,
長方形 \( A’B’C’D’ \) の長い方の辺と短い方の辺の長さの比も \( A’B’:B’C’=3:2 \) になっています。

長方形の向かい合う辺は平行で長さが等しいので,
頂点 \( D′ \) の座標は \( (10,6) \) になります。

 

(エ) 右の図4において,\( O \) は原点であり,点 \( A \) の座標は \( (7,5) \),点 \( B \) の座標は \( (3,1) \),点 \( C \) の座標は \( (8,1) \) である。
また,直線 ➀ は関数 \( y=x \) のグラフである。
三角形 \( ABC \) を,直線 ➀ を対称の軸として対称移動した三角形 \( DEF \) の,頂点 \( F \) の座標として正しいものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。ただし,点 \( D \) の座標は \( (5,7) \),点 \( E \) の座標は \( (1,3) \) である。
   1. \( (1,7) \)     2. \( (1,8) \)
   3. \( (2,7) \)     4. \( (2,8) \)

【解答】
2. \( (1,8) \)

【解説】

このグラフを直線 ➀ で折り返したとき,
\( △ABC \) と \( △DEF \) はぴったり重なります。
また,,線分 \( CF \) は直線 ➀ と垂直に交わり,
その交点は線分 \( CF \) の中点になります。

線分 \( BE \) は傾きが \( -1 \) なので,
線分 \( CF \) も傾き \( -1 \) になります。

点 \( F \) の座標を \( (s,t) \) とすると,
点 \( C \) の座標は \( (8,1) \),交点の座標は \( \left( \dfrac{9}{2},\dfrac{9}{2} \right) \)
なので,
 \( \dfrac{s+8}{2}=\dfrac{9}{2} \)
    \( s=1 \)

 \( \dfrac{t+1}{2}=\dfrac{9}{2} \)
    \( t=8 \)

よって,点 \( F \) の座標は \( (1,8) \)

 

(オ) AさんとBさんは,早朝から夕方まで魚釣りに行った。午前は,BさんがAさんの2倍の数の魚を釣った。正午から休憩をとり,午後は,AさんがBさんよりも3匹だけ多くの魚を釣った。この日にそれぞれが釣った魚の数は,Aさんが15匹,Bさんが19匹であった。
Cさんは,このときのAさんが午前に釣った魚の数と,午後に釣った魚の数を次のように求めた。\( \fbox{ (あ) } \),\( \fbox{ (い) } \) にあてはまる式を,\( \fbox{ (う) } \),\( \fbox{ (え) } \) にあてはまる数を,それぞれ書きなさい。


求め方
Aさんが午前に釣った魚の数を \( x \) 匹,午後に釣った魚の数を \( y \) 匹として,連立方程式をつくると,
\( \left\{ \begin{array}{}
\; \fbox{ (あ) }=15 \\
\; \fbox{ (い) }=19 \\
\end{array} \right.  \)
となる。
この連立方程式を解くと,解は問題に適しているので,
Aさんが午前に釣った魚の数は \( \fbox{ (う) } \) 匹であり,午後に釣った魚の数は \( \fbox{ (え) } \) 匹である。


【解答】
\( \fbox{ (あ) } \) ・・・ \( x+y \)
\( \fbox{ (い) } \) ・・・ \( 2x+y-3 \)
\( \fbox{ (う) } \) ・・・ \( 7 \)
\( \fbox{ (え) } \) ・・・ \( 8 \)

 

大問5

次の表は,ある鉄道会社の50路線について,路線ごとに駅数を調べて,度数分布表にまとめたものである。
この表において,あとの問いに答えなさい。

(ア) この度数分布表をヒストグラムに表したものとして最も適するものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。

【解答】

【解説】
度数分布表から,もっとも度数が多いのは10~14の階級であり,
あてはまるヒストグラムはまたはのどちらかです。
また,14~18の階級の度数は8,18~22の階級の度数は9なので,
あてはまるヒストグラムはになります。

 

(イ) 表の中の \( \fbox{  } \) にあてはまる数として正しいものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( 0.16 \)     2. \( 0.17 \)     3. \( 0.18 \)     4. \( 0.19 \)

【解答】
3. \( 0.18 \)
【解説】
ある階級の相対度数は,その階級の度数 \(  \div  \) 全階級の度数の合計 で求めることができるので,
 \( 9 \div 50=0.18 \)

 

大問6

Aさんは,テーブルクロスを縫うためにミシンを用意した。このミシンには,ゆっくり,はやいの2種類の設定速度があり,それぞれの設定速度におけるミシン糸の消費量は常に一定である。
Aさんは,このミシンの設定速度をゆっくりにして縫い始め,途中から設定速度をはやいに切り替えて縫っていたところ,縫い始めてから \( 30 \) 秒後にミシン糸がちょうどなくなり,ミシンを止めた。次の図は,Aさんが縫い始めてからの時間 \( x \)(秒)と使用したミシン糸の長さ \( y \; (cm) \) の関係を表したグラフであり, \( O \) は原点である。
このとき,あとの問いに答えなさい。

(ア) Aさんがこのミシンの設定速度をはやいに切り替えたのは,テーブルクロスを縫い始めてから何秒後か。最も適するものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( 11 \) 秒後    2. \( 12 \) 秒後     3. \( 15 \) 秒後     4. \( 18 \) 秒後

【解答】
2. \( 12 \) 秒後
【解説】
このグラフの傾きが \( 1 \) 秒あたりに使用するミシン糸の長さを表しているので,
直線の傾きが変わっているところがミシンの設定速度を切り替えたところになります。

 

(イ) Aさんは新しいミシン糸を取り付け,このミシンの設定速度をゆっくりに戻して再びテーブルクロスを縫い始め,途中で設定速度を切り替えることなく \( 30 \) 秒間縫ったところでミシンを止めた。
このとき,Aさんが再び縫い始めてから使用したミシン糸の長さは何 \( cm \) か。最も適するものを次のの中から1つ選び,その番号を答えなさい。
   1. \( 27.5 \; cm \)     2. \( 28 \; cm \)     3. \( 28.5 \; cm \)     4. \( 29 \; cm \)

【解答】
1. \( 27.5 \; cm \)
【解説】
グラフから,設定速度がゆっくりのときは \( 12 \) 秒間で \( 11 \; cm \) ミシン糸を使用するので,
この部分の直線の式は \( y=\dfrac{11}{12}x \) になります。
よって,\( x=30 \) を代入すると,
 \( y=\dfrac{11}{12} \times 30=\dfrac{55}{2}=27.5 \; (cm) \)