大問1
(1) \( 5x-3x \) を計算しなさい。
(2) \( 2 \times (-4)-1 \) を計算しなさい。
【解説】
\( =-8-1 \)
\( =-9 \)
(3) \( 6x^2y \times 12y \div 4x \) を計算しなさい。
【解説】
\( =\dfrac{6x^2y \times 12y}{4x} \)
\( =18xy^2 \)
(4) 方程式 \( 5x-7=6x-3 \) を解きなさい。
【解説】
\( -x=4 \)
\( x=-4 \)
(5) \( \sqrt{12}+\sqrt{3} \) を計算しなさい。
【解説】
\( =2\sqrt{3}+\sqrt{3} \)
\( =3\sqrt{3} \)
(6) \( x^2-x-72 \) を因数分解しなさい。
(7) 連立方程式 \( \left\{ \begin{array}{}
6x-y=10 \\
4x+3y=-8 \\
\end{array} \right. \) を解きなさい。
【解説】
\( \left\{ \begin{array}{}
6x-y=10 \;\; ・・・ \;\; ➀ \\
4x+3y=-8 \;\; ・・・ \;\; ➁ \\
\end{array} \right. \)
➀ \( \times 3+ \) ➁
\( 22x=22 \)
\( x=1 \)
①に代入
\( 6 \times 1-y=10 \)
\( -y=4 \)
\( y=-4 \)
(8) 2次方程式 \( 2x^2+7x+1=0 \) を解きなさい。
【解答】
\( x=\dfrac{-7±\sqrt{41}}{4} \)
【解説】
解の公式より,
\( x=\dfrac{-7±\sqrt{7^2-4 \times 2 \times 1}}{2 \times 2} \)
\( =\dfrac{-7±\sqrt{41}}{4} \)
(9) \( y \) が \( x \) の一次関数で,そのグラフの傾きが \( 2 \) で,点 \( (-3,-2) \) を通るとき,この一次関数の式を求めなさい。
【解説】
一次関数の式は \( y=ax+b \) の形で表すことができます。
傾きが \( 2 \) なので,\( y=2x+b \) とし,\( x=-3,y=-2 \) を代入すると,
\( -2=2 \times (-3)+b \)
\( -2=-6+b \)
\( b=4 \)
よって,求める式は,\( y=2x+4 \)
(10) 右の図のように,円周の長さを10等分する点 \( A \) ~ \( J \) があります。\( △AEH \) と \( △BEH \) をつくり,辺 \( AE \) と辺 \( BH \) との交点を \( K \) とするとき,\( ∠AKH \) の大きさ \( x \) を求めなさい。
【解説】
中心角の大きさは弧の長さに比例します。
この円の中心を \( O \) とすると,
\( \stackrel{\huge\frown}{ AB } \) は,円周を10等分した1つなので,
中心角 \( ∠AOB=360° \times \dfrac{1}{10}=36° \)
\( \stackrel{\huge\frown}{ EH } \) は,\( \stackrel{\huge\frown}{ AB } \) の3倍の長さなので,
中心角 \( ∠EOH=36° \times 3=108° \)
\( ∠AHK \) は,\( \stackrel{\huge\frown}{ AB } \) に対する円周角なので,
\( ∠AHK=\dfrac{1}{2}∠AOB=18° \)
\( ∠KAH \) は,\( \stackrel{\huge\frown}{ EH } \) に対する円周角なので,
\( ∠KAH=\dfrac{1}{2}∠EOH=54° \)
\( △AHK \) において,
\( ∠x=180°-(∠AHK+∠KAH)=108° \)
(11) 右の図のような平行四辺形 \( ABCD \) があり,辺 \( AD,CD \) の中点をそれぞれ \( E,F \) とします。このとき,\( △EBF \) の面積は \( △DEF \) の面積の何倍になるか求めなさい。
【解説】
平行四辺形を対角線で分けてできた三角形の面積は平行四辺形の面積の半分になります。
辺 \( BC,AB \) の中点を \( G,H \),
線分 \( EG \) と線分 \( FH \) の交点を \( I \) とし,
平行四辺形 \( ABCD \) の面積を \( S \) とすると,
\( △DEF=\dfrac{1}{2} \) 平行四辺形 \( EIFD \)
\( =\dfrac{1}{2} \times \dfrac{1}{4}S=\dfrac{1}{8}S \)
ここから,\( △DEF \) の面積を【1】とするとき,
平行四辺形 \( ABCD \) の面積は【8】 \( (S=8) \) になります。
\( △ABE=\dfrac{1}{2} \) 平行四辺形 \( ABGE \)
\( =\dfrac{1}{2} \times \dfrac{1}{2}S=\dfrac{1}{4}S \)
\( △BCF=\dfrac{1}{2} \) 平行四辺形 \( HBCF \)
\( =\dfrac{1}{2} \times \dfrac{1}{2}S=\dfrac{1}{4}S \)
なので,\( S=8 \) のとき,\( △ABE,△BCF \) の面積は【2】になります。
以上より,
\( △EBF= \) 平行四辺形 \( ABCD-(△DEF+△ABE+△BCF) \)
\( = \)【8】\( -( \)【1】\( + \)【2】\( + \)【2】\( ) \)
\( = \)【3】
よって,\( △EBF \) の面積は \( △DEF \) の面積の3倍になります。
(12) 右の表は,あるクラスの生徒 \( 20 \) 人が2学期に借りた本の冊数を,度数分布表に表したものです。 この表から読みとることができる内容として正しいものを,次のア~エの中から一つ選び,その記号を書きなさい。
ア 中央値は \( 8 \) 冊以上 \( 12 \) 冊未満の階級にある。
イ \( 8 \) 冊以上 \( 12 \) 冊未満の階級の相対度数は \( 4 \) である。
ウ 最頻値は \( 8 \) である。
エ \( 12 \) 冊以上 \( 16 \) 冊未満の階級の累積相対度数は \( 0.85 \) である。
【解説】
ア 全部で \( 20 \) 人分のデータを集計しているので,
中央値は少ない方から \( 10 \) 番目と \( 11 \) 番目の値の平均値になります。
\( 8 \) 冊以上 \( 12 \) 冊未満の階級の累積度数は \( 2+3+4=9 \) 人
\( 12 \) 冊以上 \( 16 \) 冊未満の階級の累積度数は \( 2+3+4+8=17 \) 人
なので,\( 10 \) 番目と \( 11 \) 番目の値は,どちらも \( 12 \) 冊以上 \( 16 \) 冊未満の階級に含まれます。
よって,中央値は \( 12 \) 冊以上 \( 16 \) 冊未満の階級にあるので,
正しくありません。
イ ある階級の相対度数は,
「その階級の度数」\( \div \) 「すべての階級の度数の合計」
で求めることができるので,
\( 8 \) 冊以上 \( 12 \) 冊未満の階級の相対度数は \( 4 \div 20=0.20 \) であり,
正しくありません。
ウ 最頻値とは,度数が最も多い(大きい)階級の階級値のことです。
度数が最も多い(大きい)階級は,\( 12 \) 冊以上 \( 16 \) 冊未満の階級なので,
最頻値は \( \dfrac{12+16}{2}=14 \) であり,
正しくありません。
エ ある階級の累積相対度数は,
「その階級の累積度数」\( \div \) 「すべての階級の度数の合計」
で求めることができます。
\( 12 \) 冊以上 \( 16 \) 冊未満の階級の累積度数は \( 2+3+4+8=17 \) 人なので,
累積相対度数は \( 17 \div 20=0.85 \) であり,
正しい。
(13) \( 1 \) から \( 6 \) までの目が出る大小2つのさいころを1回投げて,大きいさいころの出た目の数を \( x \),小さいさいころの出た目の数を \( y \) とします。このとき, \( 10x+y \) が7の倍数になる確率を求めなさい。
ただし,大小2つのさいころは,どの目が出ることも同様に確からしいものとします。
【解説】
大きいさいころと小さいさいころの出た目の数の
組み合わせとそれぞれの組み合わせにおける
\( 10x+y \) の値を表にして書き出し,
7の倍数になるところに ○ をつけてみます。
7の倍数になる組み合わせは \( 6 \) 通り,
すべての組み合わせは \( 36 \) 通り
なので,求める確率は \( \dfrac{6}{36}=\dfrac{1}{6} \)
(14) 右の図のような, \( AB=6 \; cm \),\( BC=4 \; cm \) の長方形 \( ABCD \) と直線ℓがあり,辺 \( DC \) と直線ℓの距離は \( 2 \; cm \) です。このとき,長方形 \( ABCD \) を,直線ℓを軸として1回転させてできる立体の体積を求めなさい。
【解答】
\( 192\pi{} \; cm^3 \)
【解説】
長方形 \( ABCD \) を,1回転させてできる立体は,
右の図のようなドーナツ(バウムクーヘン)型で,
底面の半径が \( 6 \; cm \), 高さが \( 6 \; cm \) の円柱から
底面の半径が \( 2 \; cm \), 高さが \( 6 \; cm \) の円柱を
取り除いたものになっています。
大きい方の円柱の体積を \( V_1 \),
小さい方の円柱の体積を \( V_2 \) とすると,
\( V_1=\pi{} \times 6^2 \times 6=216\pi{} \; (cm^3) \)
\( V_2=\pi{} \times 2^2 \times 6=24\pi{} \; (cm^3) \)
なので,求める立体の体積は,
\( V_1-V_2=216\pi{}-24 \pi{}=192\pi{} \; (cm^3) \)
(15) 下の図のように,直線ℓ上に1辺が \( 8 \; cm \) の正三角形を底辺が \( 4 \; cm \) ずつ重なるようにかいていきます。正三角形を \( x \) 個かいたとき,かげ( )をつけた重なる部分と重ならない部分の面積の比が \( 2:5 \) になりました。このとき,\( x \) の値を求めなさい。

【解説】
重なる部分の三角形は底角2つがそれぞれ
1辺 \( 8 \; cm \) の正三角形と共通な角なので,
1辺 \( 4 \; cm \) の正三角形になっています。
2つの正三角形は相似なので,
右の図のように大きい正三角形を区切ると,
1辺 \( 4 \; cm \) の小さい正三角形だけで表すことができます。
ここから,重なる部分と重ならない部分の面積の比は,
かげをつけた小さい正三角形の個数と白の小さい正三角形の個数の比と等しくなるので,
1辺 \( 8 \; cm \) の正三角形を \( x \) 個かいたときの
かげをつけた正三角形の個数と白の正三角形の個数を考えていきます。
例として,大きい正三角形が2個のとき,3個のとき,4個のときを実際に書いてみると,
かげをつけた正三角形の個数と白の正三角形の個数は下の表のようになっています。

かげをつけた正三角形は,
大きい正三角形を1個増やすごとに1個ずつ増えるので,
大きい正三角形を \( x \) 個かいたときの
かげをつけた正三角形の個数は,
\( x-1 \) 個になります。
白の正三角形は,左端の1個と右端の3個は同じで,
大きい正三角形を1個増やすごとに,
真ん中(赤のひし形)の部分の2個ずつが
増えていくので,
大きい正三角形を \( x \) 個かいたときの
かげをつけた正三角形の個数は,
\( 2(x-1)+4=2x+2 \)(個)
になります。
かげをつけた正三角形の個数と白の正三角形の個数の比が \( 2:5 \) になるので,
\( (x-1):(2x+2)=2:5 \)
\( 5(x-1)=2(2x+2) \)
\( 5x-5=4x+4 \)
\( x=9 \)
(16) 次は,先生とSさん,Tさんの会話です。これを読んで,下の問に答えなさい。
先 生 「わたしたちの中学校では,校庭にある桜の開花日を生徒会の役員が毎年記録しています。
次の図は,1961年から2020年までの記録を,3月15日を基準日としてその何日後に
開花したかを,期間 ① から期間 ④ の15年ごとの期間に分け,箱ひげ図にそれぞれ表した
ものです。これを見て,気づいたことを話し合ってみましょう。」

Sさん 「4つの箱ひげ図を見ると,桜の開花日は60年間でだんだん早くなっているようだね。」
Tさん 「だけど,期間 ①と期間 ② の箱ひげ図は,最も早い開花日と最も遅い開花日が同じ位置だよ。
それでも,開花日は早くなっているといえるのかな。」
Sさん 「期間 ①と期間 ② の箱ひげ図を比べると,
\( \boxed{ \phantom{ \\ \\ \\}} \)
から,期間 ① より期間 ② の方が,開花日は早くなっているといえると思うよ。」
問 会話中の \( \boxed{ \phantom{ }} \) にあてはまる, 開花日が早くなっていると考えられる理由を,第1四分位数,第3四分位数という二つの語を使って説明しなさい。
【解答】
第1四分位数と第3四分位数の値がどちらも期間 ① より期間 ② の方が小さく,基準日に近い
【解説】
箱の部分には,全体の約 \( 50 \; \% \) の値が含まれているので,
期間 ① では,15年のうち,7~8年程度は基準日の22~26日後に開花していたと判断できます。
期間 ➁ では,15年のうち,7~8年程度は基準日の18~22日後に開花していたと判断できます。
大問2
(1) 右の図のように,\( ∠ABC=90° \) となる3点 \( A,B,C \) があります。このとき,線分 \( AC \) が対角線となり,\( AB // PC,AB:PC=2:1 \) であるような台形 \( ABCP \) の頂点 \( P \) をコンパスと定規を使って作図しなさい。
ただし,作図するためにかいた線は,消さないでおきなさい。
【解答】
手順1 2点 \( A,B \) を中心に円弧を描く。
(交点を \( D,E \) とします。)
手順2 2点 \( D,E \) を通る直線を描く。
手順3 点 \( C \) を中心に円弧を描く。
(直線 \( BC \) との交点を \( F,G \) とします。)
手順4 2点 \( F,G \) を中心に円弧を描く。
(交点を \( H \) とします。)
手順5 2点 \( C,H \) を通る直線を描く。
手順2と手順5の直線の交点が求める点 \( P \) になります。
【解説】
\( ∠ABC=90°,AB // PC \) より,
点 \( P \) は,「点 \( C \) を通り,直線 \( BC \) と垂直な直線」上にあることがわかります。
次に,\( AB:PC=2:1 \) である点 \( P \) は,
直線 \( BC \) の上側と下側にとることができますが,
線分 \( AC \) が対角線になるという条件があるので,
直線 \( BC \) の上側に決まります。
(下側の場合,右図のとおり,線分 \( AC \) は対角線になりません)
さらに,点 \( P \) から,線分 \( AB \) に垂線をひき,
交点を \( Q \) とすると,
四角形 \( QBCP \) は長方形になるので,\( BQ=PC \) であり,
\( AB:PC=2:1 \)より,点 \( Q \) は,線分 \( AB \) の中点になります。
よって,線分 \( AB \) の垂線 \( PQ \) は,\( AB \) の中点を通っているので,「線分 \( AB \) の垂直二等分線」になっています。
以上より,点 \( P \) は,
「点 \( C \) を通り,直線 \( BC \) と垂直な直線」と「線分 \( AB \) の垂直二等分線」の交点になります。
(2) 右の図のように,直角三角形 \( ABC \) の辺 \( AB \) を1辺とする正方形 \( ADEB \) と,辺 \( AC \) を1辺とする正方形 \( ACFG \) があります。
このとき,\( △ACD≡△AGB \) であることを証明しなさい。
【解答】
\( △ACD \) と \( △AGB \) において,
正方形の辺の長さは等しいので,
\( AD=AB \) ・・・ ➀
\( AC=AG \) ・・・ ➁
正方形の内角は \( 90° \) なので,
\( ∠CAD=90°+∠CAB \) ・・・ ③
\( ∠GAB=90°+∠CAB \) ・・・ ➃
③➃より,
\( ∠CAD=∠GAB \) ・・・ ➄
①②➄より,
2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので,
\( △ACD≡△AGB \)
大問3
次は,ある数学の【問題】について,先生とFさん,Gさんが会話している場面です。これを読んで,あとの各問に答えなさい。
先 生 「次の【問題】について,考えてみましょう」
【問題】
右の図のように \( x \) 軸上を点 \( P \) が原点 \( O \) から点 \( A(5,0) \) まで動きます。点 \( P \) の \( x \) 座標を \( t \; (0≦t≦5) \) として,点 \( P \) を通り \( y \) 軸に平行な直線をℓとしたとき,直線ℓと直線 \( y=x \) との交点を \( Q \),直線ℓと放物線 \( y=\dfrac{1}{3}x^2 \) との交点を \( R \) とします。
\( PQ:RQ=4:1 \) になるときの点 \( P \) の \( x \) 座標をすべて求めなさい。
Fさん 「線分 \( PQ \) と線分 \( RQ \) の長さの比ではなく,線分 \( PQ \) と線分 \( PR \) の長さの比を考えれば
わかりやすいかな。」
Gさん 「そうだね。点 \( Q \) と点 \( R \) の \( x \) 座標はそれぞれ \( t \) なので,点 \( Q \) の \( y \) 座標は ア ,
点 \( R \) の \( y \) 座標は イ になるよ。これで,線分 \( PQ \) の長さと線分 \( PR \) の長さを
それぞれ \( t \) で表すことができるね。」
Fさん 「そうすると,\( t=0,3 \) の場合は線分 \( RQ \) の長さが \( 0 \) だから,除いて考える必要があるね。
\( 0<t<3 \) の場合,\( PQ:RQ=4:1 \) という条件にあてはまるのは,\( PQ:PR=4:3 \)
かな。」
Gさん 「そうだね。でも \( 3<t≦5 \) の場合は,\( PQ:PR=4:3 \) だと,その条件にあてはまらないよ。」
Fさん 「なるほど。すると \( 3<t≦5 \) の場合も,線分 \( PQ \) と線分 \( PR \) の長さの比を正しく表す
ことができれば,【問題】 は解けそうだね。」
先 生 「そのとおりです。それでは,【問題】を解いてみましょう。」
(1) ア , イ にあてはまる式を,\( t \) を使って表しなさい。
【解答】
ア ・・・ \( t \)
イ ・・・ \( \dfrac{1}{3}t^2 \)
(2) 下線部の理由を,点 \( Q \) と点 \( R \) の \( y \) 座標にふれながら説明しなさい。
【解答】
\( 3<t≦5 \) の場合,点 \( R \) の \( y \) 座標は,点 \( Q \) の \( y \) 座標より大きいから
【解説】
点 \( R \) の \( y \) 座標は,点 \( Q \) の \( y \) 座標より大きいので,
線分 \( PQ \) より線分 \( PR \) の長さの方が長くなります。
つまり,\( PQ:RQ=4:1 \) になるとき,\( PQ:PR=4:5 \) になります。
(3) \( PQ:RQ=4:1 \) になるときの点 \( P \) の \( x \) 座標をすべて求めなさい。
【解答】
\( x=\dfrac{9}{4},\dfrac{15}{4} \)
【解説】
\( 0<t<3 \) の場合,
\( PQ:PR=4:3 \)
\( t:\dfrac{1}{3}t^2=4:3 \)
\( 3t=\dfrac{4}{3}t^2 \)
\( 9t=4t^2 \)
\( 4t^2-9t=0 \)
\( t(4t-9)=0 \)
\( t=\dfrac{9}{4} \) ( \( t>0 \) より)
\( 3<t≦5 \) の場合,
\( PQ:PR=4:5 \)
\( t:\dfrac{1}{3}t^2=4:5 \)
\( 5t=\dfrac{4}{3}t^2 \)
\( 15t=4t^2 \)
\( 4t^2-15t=0 \)
\( t(4t-15)=0 \)
\( t=\dfrac{15}{4} \) ( \( 3<t≦5 \) より)
大問4
図1のような,1辺の長さが \( 6 \; cm \) の正方形を底面とし,高さが \( 12 \; cm \) の透明でふたのない直方体の容器 \( ABCD-EFGH \) を水で満たし,水平な床の上に置きました。
辺 \( FG \) を床につけたまま,図2のように,線分 \( AF \) が床と垂直になるように容器を傾けて,水をこぼしました。水面と線分 \( AF \) との交点を \( I \) とするとき,次の各問に答えなさい。
ただし,容器の厚さは考えないものとします。

(1) 容器に残っている水の体積を求めなさい。
【解説】
図2で水面を表す線分と \( AE,DH \) との交点を
\( J,K \) とすると,
こぼした水の体積は,三角柱 \( ABJ-DCK \) の体積と等しくなります。
つまり,容器 \( ABCD-EFGH- \) の容積から
三角柱 \( ABJ-DCK \) の体積をひくことで,
容器に残っている水の体積を求められます。
\( ∠AEF=∠BIA=90°,∠AFE=∠BAI \)
より,\( △AEF \) ∽ \( △BIA \) になっています。
\( △AEF \) において,三平方の定理より,
\( AF^2=12^2+6^2=180 \)
\( AF=6\sqrt{5} \; (cm) \)
なので,
\( EF:IA=AF:BA \)
\( 6:IA=6\sqrt{5}:6 \)
\( 6\sqrt{5}IA=36 \)
\( IA=\dfrac{6}{\sqrt{5}} \; (cm) \)
\( ∠BAJ=∠AEF=90°,∠ABJ=∠EAF \)
より,\( △BAJ \) ∽ \( △AEF \)
なので,
\( BJ:AF=BA:AE \)
\( BJ:6\sqrt{5}=6:12 \)
\( 12BJ=36\sqrt{5} \)
\( BJ=3\sqrt{5} \; (cm) \)
容器 \( ABCD-EFGH \) の容積 \( V_1 \) は,
\( V_1=6 \times 6 \times 12=432 \; (cm^3) \)
三角柱 \( ABJ-DCK \) の体積は,
\( V_2=\left( 3\sqrt{5} \times \dfrac{6}{\sqrt{5}} \times \dfrac{1}{2} \right) \times 6=54 \; (cm^3) \)
よって,容器に残っている水の体積は,
\( V_1-V_2=432-54=378 \; (cm^3) \)
(2) 床から水面までの高さ \( FI \) を求めなさい。
【解答】
\( \dfrac{24\sqrt{5}}{5} \; cm \)
【解説】
\( FI=AF-AI \)
\( =6\sqrt{5}-\dfrac{6}{\sqrt{5}} \)
\( =6\sqrt{5}-\dfrac{6\sqrt{5}}{5} \)
\( =\dfrac{24\sqrt{5}}{5} \; (cm) \)