三角形の相似を証明する応用問題(1)

問題

平行四辺形ABCDの∠BADの二等分線と辺BCの交点をE,
∠ADCの二等分線と辺BCの交点をF,∠BADの二等分線と
∠ADCの二等分線の二等分線の交点をGとする。
また,DCの延長と∠BADの二等分線の交点をHとする。
このとき,△GFE∽△GDHを証明しなさい。

解説

△GFE∽△GDHを証明しなさい

問題を解くための準備

問題文からわかる前提条件を確認しましょう。
  ∠BAH=∠HAD
  ∠ADF=∠FDH

求める対象が何かを確認しましょう。
  △GFE∽△GDHの証明
       
"三角形の相似条件が成立している"ことを示す

∠GHD=∠EABを示す

平行四辺形の向かい合う辺は平行なので,

AB // DH

平行な2直線の錯角は等しいので,

∠GHD=∠EAB ・・・(1)

∠GHD=∠EAD を示す

線分AEは,∠BADの二等分線なので,

∠EAB=∠EAD ・・・(2)

(1)(2)より,

∠GHD=∠EAB=∠EAD ・・・(3)

∠DFC=∠FDA,∠GEF=∠EAD を示す

平行四辺形の向かい合う辺は平行なので,

AD // FE

平行な2直線の錯角は等しいので,

∠DFC=∠FDA ・・・(4)
∠GEF=∠EAD ・・・(5)

∠FDA=∠FDH を示す

線分DGは,∠ADHの二等分線なので,

∠FDA=∠FDH ・・・(6)

△GFE∽△GDHを示す。

△GFEと△GDHにおいて,

(3)(5)より,∠GEF=∠GHD
(4)(6)より,∠GFE=∠GDH

よって,2組の角の大きさが等しいので,

△GFE∽△GDH