大問1
(1) \( \dfrac{1}{7}+\dfrac{1}{2} \)
【解説】
\( =\dfrac{2}{7 \times 2}+\dfrac{7}{2 \times 7} \)
\( =\dfrac{9}{14} \)
(2) \( 6+4 \times (-3) \)
【解説】
\( =6+(-12) \)
\( =-6 \)
(3) \( 8x+9y+7(x-y) \)
【解説】
\( =8x+9y+7x-7y \)
\( =15x+2y \)
(4) \( 8a^3b \div (-6ab)^2 \times 9b \)
【解説】
\( =\dfrac{8a^3b \times 9b}{(-6ab)^2} \)
\( =\dfrac{8a^3b \times 9b}{36a^2b^2} \)
\( =2a \)
(5) \( (x+1)(x-5)+(x+2)^2 \)
【解説】
\( =(x^2-4x-5)+(x^2+4x+4) \)
\( =2x^2-1 \)
(6) \( \sqrt{30} \div \sqrt{5}+\sqrt{54} \)
【解説】
\( =\sqrt{30} \div \sqrt{5}+\sqrt{54} \)
\( =\dfrac{\sqrt{5} \times \sqrt{6}}{\sqrt{5}}+3\sqrt{6} \)
\( =\sqrt{6}+3\sqrt{6} \)
\( =4\sqrt{6} \)
大問2
(1) 一次方程式 \( 5x+8=3x-4 \) を解きなさい。
【解説】
\( 5x-3x=-4-8 \)
\( 2x=-12 \)
\( x=-6 \)
(2) 二次方程式 \( 2x^2+5x-1=0 \) を解きなさい。
【解答】
\( x=\dfrac{-5±\sqrt{33}}{4} \)
【解説】
\( ax^2+bx+c=0 \) と考えると,\( a=2,b=5,c=-1 \) なので,
解の公式 \( \dfrac{-b±\sqrt{b^2-4ac}}{2a} \) に代入すると,
\( x=\dfrac{-5±\sqrt{5^2-4 \times 2 \times (-1)}}{2 \times 2} \)
\( =\dfrac{-5±\sqrt{25+8}}{4} \)
\( =\dfrac{-5±\sqrt{33}}{4} \)
(3) \( y \) は \( x \) に反比例し,\( x=2 \) のとき \( y=3 \) である。\( x=5 \) のときの \( y \) の値を求めなさい。
【解答】
\( y=\dfrac{6}{5} \)
【解説】
反比例の式は \( y=\dfrac{a}{x} \) (\( a \) は定数)で表されるので,
\( x=2,y=3 \) を代入すると,
\( 3=\dfrac{a}{2} \)
\( a=6 \)
よって,\( y=\dfrac{6}{x} \) に \( x=5 \) を代入すると,
\( y=\dfrac{6}{5} \)
(4) 右の図は,点 \( O \) を中心とする円で,2点 \( A,B \) は円 \( O \) の周上にある。点 \( C \) は円 \( O \) の外部にあり,\( AC=BC \) である。線分 \( BC \) と円 \( O \) との交点のうち,\( B \) と異なる点を \( D \) とする。\( ∠ACB=54°,∠AOB=140° \) であるとき,\( ∠OAD \) の大きさを求めなさい。
【解説】
\( ∠ADB \) は弧 \( AB \) に対する円周角なので,
\( ∠ADB=\dfrac{1}{2}∠AOB=70° \)
\( ∠ADB \) は \( △ACD \) の外角なので,
\( ∠CAD=∠ADB-∠ACD=70-54=16° \)
\( △OAB \) は \( OA=OB \) の二等辺三角形なので,
\( ∠OAB=\dfrac{1}{2}(180-∠AOB)=20° \)
仮定より,\( △ABC \) は二等辺三角形なので,
\( ∠CAB=\dfrac{1}{2}(180-∠ACB)=63° \)
以上より,
\( ∠CAD+∠OAD+∠OAB=∠CAB \)
\( 16+∠OAD+20=63 \)
\( ∠OAD=27° \)
(5) 右の図のように,平行でない2本の直線 \( l,m \) があり,\( l \) 上に点 \( A, m \) 上に点 \( B \) がある。線分 \( AB \) 上に, \( l \) と \( m \) の両方に接する円の中心 \( O \) をとりたい。点 \( O \) を,定規とコンパスを使って作図しなさい。なお,作図に用いた線は消さずに残しておくこと。
【解答・解説】
\( l \) と \( m \) の交点を \( P \) とすると,点 \( O \) は,\( ∠APB \) の二等分線上にあります。
手順1 \( P \) を中心に円弧を描く。
( \( l,m \) との交点を \( C,D \) とします )
手順2 \( C,D \) を中心に円弧を描く。
( 交点を \( E \) とします )
手順3 直線 \( EP \) を描く。
直線 \( EP \) と線分 \( AB \) の交点が点 \( O \) になります。
なぜ二等分線になるの?
円の中心,接線の交点,接点の3点でできる三角形が合同になるからです。
\( △OPS \) と \( △OPT \) において,
円の半径と接線は接点において垂直に交わるので,
\( ∠OSP=∠OTP=90° \) ・・・ ➀
円 \( O \) の半径なので,\( OS=OT \) ・・・ ➁
\( OP \) は共通 ・・・ ➂
①➁➂より,直角三角形の斜辺と他の1辺が等しいので,
\( △OPS≡△OPT \)
合同な三角形の対応する角の大きさは等しいので,
\( ∠OPS=∠OPT \)
よって,円の中心と接線の交点を通る直線は二等分線になるといえます。
(6) 次の図のように,箱Aと箱Bの2つの箱がある。箱Aには \( 1,2,3,4 \) の数字が1つずつ書かれた4枚のカードが,箱Bには \( 1,2,3,4,5 \) の数字が1つずつ書かれた5枚のカードが入っている。箱A,箱Bの順に,それぞれの箱から1枚ずつカードを取り出し,取り出した順に左から右にカードを並べて2けたの整数をつくる。

➀ つくることができる2けたの整数のうち,6の倍数は何個できるか,求めなさい。
【解説】
2つの箱から取り出した数字の組み合わせを表し,6の倍数になるところに
○をつけます。

➁ つくることができる2けたの整数が3の倍数になる確率を求めなさい。ただし,どのカードが取り出されることも同様に確からしいものとする。
【解説】
2つの箱から取り出した数字の組み合わせを表し,3の倍数になるところに
○をつけます。
すべての組み合わせは20通り,3の倍数になるのは7通りなので,
求める確率は,\( \dfrac{7}{20} \)
(7) 健太さんと直樹さんは,航平さんと,運動公園にある1周 \( 2400m \) のジョギングコースを走った。3人ともスタート地点から同じ方向に一定の速さで走り,健太さんと直樹さんは,健太さんから直樹さんの順にそれぞれ1周ずつ,航平さんは一人で2周走った。
また、健太さんと直樹さんは次のように走った。
・ 健太さんは走り始めてから \( 12 \) 分後に1周を走り終え,直樹さんへ引き継いだ。
・ 直樹さんは引き継ぎと同時に走り始め,引き継ぎから \( 15 \) 分後に1周を走り終えた。
一方,航平さんは次のように走った。
・ 航平さんは,健太さんが走り始めてから \( 4 \) 分後に走り始めた。
・ 健太さんが1周を走り終えたとき,航平さんは1周目の途中を走っており,
健太さんと \( 640 \; m \) 離れていた。
・ 航平さんは2周目の途中で直樹さんを追いこし,2周を走り終えた。
右の図は,健太さんが走り始めてから \( x \) 分後の,健太さんと直樹さんが走った距離の合計を \( y \; m \) として, \( x \) と \( y \) の関係をグラフに表したものに,航平さんが走ったようすをかき入れたものである。
➀ 航平さんの走る速さは毎分何 \( m \) か,求めなさい。
【解説】
\( 1760 \; m \) を \( 4 \) 分から \( 12 \) 分までの \( 8 \) 分かけて走ったので,
\( 1760 \div 8=220 \; m \)
➁ 航平さんが直樹さんと並んだのは,健太さんが走り始めてから何分何秒後か,求めなさい。
【解答】
\( 22 \) 分 \( 40 \) 秒後
【解説】
航平さんが直樹さんと並んだ時間と場所は,2本の直線の交点として表れます。
➀より,航平さんは毎分 \( 220 \; m \) で走ったので,
直線の式を \( y=220x+b \) とし,
\( x=4,y=0 \) を代入すると,
\( 0=220 \times 4+b \)
\( b=-880 \)
よって,航平さんが走った状態を表す式は,
\( y=220x-880 \) ・・・ ➀
直樹さんは,\( 2400 \; m \) を \( 15 \) 分かけて走ったので,走った速さ(傾き)は,
\( 2400 \div 15=160 \; m \)
直線の式を \( y=160x+b \) とし,
\( x=12,y=2400 \) を代入すると,
\( 2400=160 \times 12+b \)
\( b=480 \)
よって,航平さんが走った状態を表す式は,
\( y=160x+480 \) ・・・ ➁
➀➁を連立方程式として解くと,
\( x=\dfrac{68}{3} \) (分)
\( \dfrac{68}{3} \) 分 \( =22\dfrac{2}{3} \) 分 \( =22 \) 分 \( 40 \) 秒
連立方程式の途中式
\( \left\{ \begin{array}{}
y=220x-880 ・・・ ➀ \\
y=160x+480 ・・・ ➁
\end{array} \right. \)
\( 220x-880=160x+480 \)
\( 60x=1360 \)
\( x=\dfrac{68}{3} \)
大問3
次の図は,美咲さんが通う高校の,1年1組39人と1年2組39人の反復横とびの回数の測定結果を,体育委員である美咲さんが箱ひげ図に表したものである。
このとき,次の各問いに答えなさい。

(1) 次の ア , イ に当てはまる数を入れて,文を完成しなさい。
図の1組の箱ひげ図から,回数の範囲は ア 回,四分位範囲は イ 回であることがわかる。
【解答】
ア ・・・ \( 28 \)
イ ・・・ \( 9 \)
【解説】
ア ・・・ 範囲 \( = \) 最大値 \( – \) 最小値 \( =71-43=28 \) (回)
イ ・・・ 四分位範囲 \( = \) 第三四分位数 \( – \) 第一四分位数 \( =60-51=9 \) (回)
さらに美咲さんは,その測定結果をヒストグラムに表した。
(2) 次のア〜エのヒストグラムのうち,1組と2組を表しているものはどれか。それぞれ記号で答えなさい。
なお,ヒストグラムの階級は,40回以上44回未満,44回以上48回未満などのように,階級の幅を4回として分けている。

【解説】
箱ひげ図から,1組は40回以上44回未満の階級の生徒がいるが,2組にはいないので,
1組のヒストグラムは,アまたはウ,2組のヒストグラムは,イまたはエ であるとわかります。
1組 ・・・ 1組は68回以上72回未満の階級の生徒がいるので,あてはまるのはア
2組 ・・・ クラス全体の人数が39人なので,第三四分位数(65回)にあたるのは,
回数が多い方から10番目の生徒の結果なので,
64回以上68回未満,68回以上72回未満の階級の度数が合計10人以上になります。
よって,あてはまるのはエ
(3) 美咲さんと同じ体育委員の大輔さん,由衣さん,雄太さん,恵子さんは,箱ひげ図やヒストグラムから読みとれることについて,それぞれ次のように考えた。
大輔さん:回数の範囲は,1組よりも2組の方が大きい。
由衣さん:回数の四分位範囲は,1組よりも2組の方が大きい。
雄太さん:回数が64回以上である人数は,1組よりも2組の方が多い。
恵子さん:1組の回数の平均値は,60回である。
4人のうち,正しい読みとりをしているのは誰か。次のア〜エからすべて選び,記号で答えなさい。
ア 大輔さん イ 由衣さん ウ 雄太さん エ 恵子さん
【解説】
大輔さん:箱ひげ図から,1組の範囲 \( =71-43=28 \) (回),2組の範囲 \( =68-47=21 \) (回)
由衣さん:箱ひげ図から,
1組の四分位範囲 \( =60-51=9 \) (回)
2組の四分位範囲 \( =65-51=14 \) (回)
雄太さん:(2)から,1組のヒストグラムはア,2組のヒストグラムはエなので,
回数が64回以上である人数は,1組が5人,2組が10人
恵子さん:ヒストグラムから,60回以上の階級の度数の合計が11人であるのに対して,
52回以上56回未満の階級だけでも14人いるので,平均値は明らかに60回未満になる。
大問4
図1は,底面の半径が \( 3 \; cm \) ,母線の長さが \( 6 \; cm \) の円すいの形をした容器Aである。底面の円の中心を \( O \) ,頂点を \( P \) とすると,底面と線分 \( OP \) は垂直に交わっている。図1の容器Aに球Bを,容器Aの内側の面にぴったりつくように入れたところ,図2のように球Bの中心が \( O \) と重なった。図3は,図2の立面図である。
このとき,次の各問いに答えなさい。ただし,円周率は \( \pi{} \) とし,容器Aの厚さは考えないものとする。また,根号がつくときは,根号のついたままで答えること。

(1) 容器Aの容積を求めなさい。
【解答】
\( 9\sqrt{3}\pi{} \; cm^3 \)
【解説】
容器Aを正面から見たとき,半分の三角形が
短辺と斜辺の比が \( 1:2 \) の直角三角形になっているので,
高さ \( OP \) の比は \( \sqrt{3} \) になります。
\( OP:3=\sqrt{3}:1 \)
\( OP=3\sqrt{3} \; (cm) \)
よって,容器Aの容積は,
\( \pi{} \times 3^2 \times 9\sqrt{3} \times \dfrac{1}{3}=9\sqrt{3}\pi{} \; (cm^3) \)
(2) 容器Aの側面積を求めなさい。
【解答】
\( 18\pi{} \; cm^2 \)
【解説】
容器Aの展開図を考えると,
円 \( O \) の周と側面を展開したおうぎ形の弧はぴったり重なっていたので,長さは等しくなっています。
おうぎ形の中心角を \( x° \) とすると,
\( 2\pi{} \times 3=2\pi{} \times 6 \times \dfrac{x}{360} \)
\( \dfrac{1}{2}=\dfrac{x}{360} \)
\( x=180 \)
なので,このおうぎ形は半円になっています。
よって,側面席は,
\( \pi{} \times 6^2 \times \dfrac{180}{360}=18\pi{} \; (cm^2) \)
(3) 球Bの半径を求めなさい。
【解答】
\( \dfrac{3\sqrt{3}}{2} \; cm \)
【解説】
図3における容器Aと球Bの接点を点 \( Q \) とすると,
\( OQ \) が球Bの半径になります。
(1) より,容器Aを正面から見たとき,半分の三角形は \( 1:2: \sqrt{3} \) の直角三角形なので, \( ∠OPQ=30° \)
また,\( △OPQ \) も \( 30°,60°,90° \) の直角三角形なので,
\( OQ=\dfrac{1}{2}OP=\dfrac{3\sqrt{3}}{2} \; (cm) \)
(4) 図4のように,容器Aと球Bの間にちょうど入るような球Cを入れた。図5は,図4の立面図である。球Cの体積を求めなさい。

【解答】
\( \dfrac{\sqrt{3}}{2}\pi{} \; cm^3 \)
【解説】
球Cの中心を \( O’ \),容器Aと球Cの接点を点 \( R \),
球Cの半径を \( r \; cm \) とすると,
\( △O’PR \) も \( 30°,60°,90° \) の直角三角形なので,
\( O’P=2r \; cm \) となります。
また,球Bと球Cの接点を点 \( S \) とすると,
\( OS \) は球Bの半径になっているので,\( OS=\dfrac{3\sqrt{3}}{2} \; cm \)
\( O’S \) は球Cの半径になっているので,\( O’S=r \; cm \)
(1) より,\( OP=3\sqrt{3} cm \) なので,
\( OP=OS+O’S+O’P \)
\( 3\sqrt{3}=\dfrac{3\sqrt{3}}{2}+r+2r \)
\( 3r=\dfrac{3\sqrt{3}}{2} \)
\( r=\dfrac{\sqrt{3}}{2} \; (cm) \)
よって,球Cの体積は,
\( \dfrac{4\pi{}}{3} \times \left(\dfrac{\sqrt{3}}{2} \right)^3=\dfrac{\sqrt{3}}{2}\pi{} \; (cm^3) \)
大問5
右の図のように,関数 \( y=ax^2 \) ( \( a \) は定数) ・・・ ① のグラフ上に2点 \( A,B \) がある。\( A \) の座標は \( (-1, 2) \), \( B \) の \( y \) 座標は \( 8 \) で,\( B \) の \( x \) 座標は正である。また,点 \( C \) は直線 \( AB \) と \( y \) 軸との交点であり,点 \( O \) は原点である。
このとき,次の各問いに答えなさい。
(1) \( a \) の値を求めなさい。
【解説】
\( y=ax^2 \) に \( x=-1,y=2 \) を代入すると,
\( 2=a \times (-1)^2 \)
\( a=2 \)
(2) 点 \( B \) の \( x \) 座標を求めなさい。
【解説】
\( y=2x^2 \) に \( y=8 \) を代入すると,
\( 8=2x^2 \)
\( x^2=4 \)
\( x=2 \) (\( x>0 \) より)
(3) 直線 \( AB \) の式を求めなさい。
【解説】
直線 \( AB \) は,2点 \( A(-1,2),B(2,8) \) を通るので,
傾き \( =\dfrac{8-2}{2-(-1)}=2 \)
直線の式を \( y=2x+b \) とし,\( x=2,y=8 \) を代入すると,
\( 8=2 \times 2+b \)
\( b=4 \)
よって,求める式は,\( y=2x+4 \)
(4) 線分 \( BC \) 上に2点 \( B,C \) とは異なる点 \( P \) をとる。
\( △OPC \) の面積が,\( △AOB \) の面積の \( \dfrac{1}{4} \) 倍となるときの \( P \) の座標を求めなさい。
【解答】
\( P\left(\dfrac{3}{4},\dfrac{11}{2} \right) \)
【解説】
(2) より,直線 \( AB \) の式は \( y=2x+4 \) なので,\( OC=4 \)
点 \( P \) の \( x \) 座標の値を \( s \) とすると,
\( △OPC=\dfrac{1}{4}△AOB \)
\( 4△OPC=△AOB \)
\( 4△OPC=△AOC+△BOC \)
\( 4 \times \left(4 \times s \times \dfrac{1}{2} \right)=\left(4 \times 1 \times \dfrac{1}{2} \right)+\left(4 \times 2 \times \dfrac{1}{2} \right) \)
\( 8s=6 \)
\( s=\dfrac{3}{4} \)
点 \( P \) は直線 \( AB \) 上の点であり,
(3) より,直線 \( AB \) の式は \( y=2x+4 \) なので,\( x=\dfrac{3}{4} \) を代入すると,
\( y=2 \times \dfrac{3}{4}+4=\dfrac{11}{2} \)
よって, \( P \) の座標は,\( P\left(\dfrac{3}{4},\dfrac{11}{2} \right) \)
大問6
右の図は,点 \( O \) を中心とする円で,線分 \( AB \) は円の直径である。点 \( C \) は弧 \( AB \) 上にあり,点 \( D \) は線分 \( BC \) 上にあって,\( OD//AC \) である。また,点 \( E \) は \( OD \) の延長と \( B \) における円の接線との交点である。
このとき,次の各問いに答えなさい。
(1) \( △ABC \) ∽ \( △OEB \) であることを証明しなさい。
【解説】
\( △ABC \) と \( △OEB \) において,
直径 \( AB \) に対する円周角なので,\( ∠ACB=90° \) ・・・ ➀
円の半径と接線は接点において垂直に交わるので,
\( ∠OBE=90° \) ・・・ ➁
➀➁より,\( ∠ACB=∠OBE \) ・・・ ➂
\( OD//AC \) より,同位角は等しいので,
\( ∠CAB=∠BOE \) ・・・ ④
➂④より,2組の角がそれぞれ等しいので,
\( △ABC \) ∽ \( △OEB \)
(2) \( AB=10 \; cm,BC=8 \; cm \) のとき,
① 線分 \( AC \) の長さを求めなさい。
【解説】
\( △ABC \) において,三平方の定理より,
\( AC^2=AB^2-BC^2 \)
\( =10^2-8^2 \)
\( =36 \)
\( AC=6 \; (cm) \) (\( AC>0 \) より)
② 線分 \( BE \) の長さを求めなさい。
【解答】
\( \dfrac{20}{3} \; cm \)
【解説】
(1) より,\( △ABC \) ∽ \( △OEB \) であり,
直径 \( AB=10 \; cm \) より,半径 \( OB=5 \; cm \)
仮定より,\( BC=8 \; cm \)
(2)➀ より,\( AC=6 \; cm \)
なので,
\( AC:OB=CB:BE \)
\( 6:5=8:BE \)
\( 6BE=40 \)
\( BE=\dfrac{20}{3} \; (cm) \)