問題
直線ℓと \(x\) 軸、\(y\) 軸との交点をそれぞれ A(4,0),B(0,3) とし、 線分AB上の点Pから \(x\) 軸に垂線PQを下ろす、台形OQPBの面積が \(\dfrac{9}{2}\) となるときの点Pの座標を求めなさい。
解説
直線 ℓ の式を求める
直線 ℓ の式を \(y=ax+b\) とすると,A(4,0),B(0,3) を通る直線なので,
傾き \(a\) = \(\dfrac{y の増加量}{x の増加量}\)
= \(-\dfrac{3}{4}\)
B(0,3) より,\(y\) 切片 \(b\) = \(3\) なので,
直線 ℓ の式は,\(y=-\cfrac{3}{4}x+3\) となります。
台形OQPBの面積が \(\cfrac{9}{2}\) になる条件は
台形OQPBの面積が \(\cfrac{9}{2}\) になるときの点Pの \(x\) 座標を \(t\) とすると,
\(y\) 座標は \(-\dfrac{3}{4}t+3\) と表すことができます。
このとき,点Qの座標は(\(t\),0) なので,
台形OQPBのそれぞれの辺の長さは,
PQ=\(-\dfrac{3}{4}t+3\)
OB=\(3\)
OQ=\(t\)
となります。
よって,台形OQPBの面積 = (PQ+OB) ✕ OQ ✕ \(\cfrac{1}{2}\) となるので,
(PQ+OB) ✕ OQ ✕ \(\cfrac{1}{2}\) = \(\cfrac{9}{2}\)
\(\{(-\cfrac{3}{4}t+3)+3\}\:✕\:t\:✕\:\cfrac{1}{2}\) = \(\cfrac{9}{2}\)
この式を整理すると,
\(t^2-8t+12\) = \(0\)
\(\cfrac{1}{2}t(-\cfrac{3}{4}t+6)\) = \(\cfrac{9}{2}\)
\(-\cfrac{3}{8}t^2+3t)\) = \(\cfrac{9}{2}\)
\(-3t^2+24t\) = \(36\)
\(t^2-8t\) = \(-12\)
\(t^2-8t+12\) = \(0\)
方程式を解く
\(t^2-8t+12\)=\(0\)
\((t-2)(t-6)\)=\(0\)
\(t\)= \(2,6\)
点Pの \(x\) 座標は,0 ≦ \(x\) ≦ 4 の範囲なので,
0 ≦ \(t\) ≦ 4 となり,これを満たす解は \(t=2\) だけです。
よって,点Pの \(x\) 座標が \(x =2\) のときの \(y\) 座標は,
\(-\dfrac{3}{4}\,✕\,2+3=\dfrac{3}{2}\)
求める点Pの座標は \((2,\dfrac{3}{2})\) となります。