大問1
(1) \( (-3) \times 4+5 \) を計算しなさい。
【解説】
\( =-12+5 \)
\( =-7 \)
(2) \( 3x-y=4 \) を \( y \) について解きなさい。
【解説】
\( -y=-3x+4 \)
\( y=3x-4 \)
(3) \( (\sqrt{6}-2)(\sqrt{6}+2) \) を計算しなさい。
【解説】
\( =(\sqrt{6})^2-2^2 \)
\( =6-4 \)
\( =2 \)
(4) \( y \) が \( x \) に反比例するものを,ア~エから1つ選び,符号で書きなさい。
ア 1辺が \( x \; cm \) の正方形の面積が \( y \; cm^2 \)
イ 長さが \( 60 \; cm \) のリボンを \( x \; cm \) 使ったとき,残りの長さが \( y \; cm \)
ウ 分速 \( 130 \; m \) で \( x \) 分間走ったとき,進んだ道のりが \( y \; m \)
エ \( 10 \; L \) 入る空の容器に毎分 \( x \; L \) ずつ水を入れたとき,満水になるまでにかかる時間が \( y \) 分
【解説】
反比例の関係を表す式は \( y=\dfrac{a}{x} \)(\( a \) は定数)になります。
ア~エのことがらを式で表すと次のようになります。
ア \( y=x^2 \; (cm^2) \)
イ \( y=60-x \; (cm) \)
ウ \( y=130x \; (m) \)
エ \( y=\dfrac{10}{x} \) (分)
よって,反比例の関係を表す式は,エ になります。
(5) A賞,B賞,C賞のくじが1本ずつ合計3本のくじが入っている箱がある。この中から1本引き,それを箱に戻してよくかき混ぜてから,もう1本引く。このとき,A賞とB賞のくじを1本ずつ引く確率を求めなさい。
【解説】
1回目にひいたくじを箱に戻してから2回目を引いているので,
1回目も2回目もそれぞれ3通りのくじの引き方があります。
1回目と2回目にひいたくじの組み合わせを表に
書き出し,A賞とB賞のくじを1本ずつ引いている
ところに ○ をつけると,
A賞とB賞のくじを1本ずつ引く組み合わせは \( 2 \) 通り,すべての組み合わせは \( 9 \) 通りなので,
求める確率は \( \dfrac{2}{9} \)
(6) 右の図は,円すいの投影図であり,立面図は二等辺三角形,平面図は円である。この円すいの展開図について,側面になるおうぎ形の中心角の大きさを求めなさい。
【解説】
円すいの展開図では,側面のおうぎ形の弧の長さと
底面の円周の長さは等しくなっています。
おうぎ形の中心角の大きさは弧の長さに比例するので,おうぎ形の中心角を \( x \) とすると,
\( x=360° \times \dfrac{\pi{} \times 4}{2\pi{} \times 6} \)
\( =120° \)
大問2
連続する3つの自然数について,最も小さい自然数を \( x \) とする。次の(1)~(3)の問いに答えなさい。
(1) 連続する3つの自然数のうち,最も大きい自然数を \( x \) を使った式で表しなさい。
【解説】
連続する3つの自然数において,
真ん中の自然数は最も小さい自然数より \( 1 \) 大きい数
最も大きい自然数は最も小さい自然数より \( 2 \) 大きい数
なので,最も小さい自然数を \( x \) とするとき,
最も大きい自然数は \( x+2 \) と表すことができます。
(2) 連続する3つの自然数のそれぞれの2乗の和を,\( ax^2+bx+c \) の形で表しなさい。
【解説】
最も小さい自然数の2乗は \( x^2 \)
真ん中の自然数の2乗は \( (x+1)^2 \)
最も大きい自然数の2乗は \( (x+2)^2 \)
と表すことができるので, 連続する3つの自然数のそれぞれの2乗の和は,
\( x^2+(x+1)^2+(x+2)^2=x^2+(x^2+2x+1)+(x^2+4x+4) \)
\( =3x^2+6x+5 \)
(3) 連続する3つの自然数のそれぞれの2乗の和が \( 245 \) であるとき,\( x \) の値を求めなさい。
【解説】
\( 3x^2+6x+5=245 \)
\( 3x^2+6x-240=0 \)
\( x^2+2x-80=0 \)
\( (x-8)(x+10)=0 \)
\( x=8 \) (\( x>0 \) より)
大問3
下の表は,A中学校の生徒 \( 50 \) 人とB中学校の生徒 \( 20 \) 人について, ある日の家庭学習時間の相対度数を表したものである。

次の(1)~(3)の問いに答えなさい。
(1) A中学校の家庭学習時間の最頻値を求めなさい。
【解説】
最頻値とは,最も度数が大きい階級の階級値のことです。
相対度数は,「ある階級の度数 \( \div \) すべての階級の度数の合計」で求められることから,
相対度数が最も大きい階級が最も度数が大きい階級になります,
表から,A中学校で最も相対度数が大きい階級は \( 120 \) 分以上 \( 140 \) 分未満の階級です。
\( 120 \) 分以上 \( 140 \) 分未満の階級の階級値は \( \dfrac{120+140}{2}=130 \)(分)
(2) B中学校で, 家庭学習時間が \( 60 \) 分以上 \( 80 \) 分未満の生徒の人数を求めなさい。
【解説】
相対度数は,「ある階級の度数 \( \div \) すべての階級の度数の合計」で求められます。
B中学校の \( 60 \) 分以上 \( 80 \) 分未満の生徒の人数を \( x \) 人とすると,
\( x \div 20=0.20 \)
\( x=4 \)(人)
(3) A中学校とB中学校の家庭学習時間について述べた文として正しいものを,ア~エから全て選び,符号で書きなさい。
ア A中学校は,B中学校より,最頻値が大きい。
イ A中学校は,B中学校より,中央値が小さい。
ウ A中学校は,B中学校より,\( 60 \) 分以上 \( 80 \) 分未満の生徒の人数が多い。
エ A中学校は,B中学校より,\( 60 \) 分未満の生徒の人数が少ない。
【解説】
ア ・・・ A中学校の最頻値は(1)より \( 130 \) 分,B中学校の最頻値は \( 110 \) 分なので,正しい。
イ ・・・ 中央値は累積相対度数が \( 0,50 \) を含む階級に属しています。
A中学校の累積相対度数は,
\( 80 \) 分以上 \( 100 \) 分未満の階級では \( 0.48 \)
\( 100 \) 分以上 \( 120 \) 分未満の階級では \( 0.64 \)
なので,中央値は \( 100 \) 分以上 \( 120 \) 分未満の階級に属しています。
B中学校の累積相対度数は,
\( 60 \) 分以上 \( 80 \) 分未満の階級では \( 0.45 \)
\( 80 \) 分以上 \( 100 \) 分未満の階級では \( 0.60 \)
なので,中央値は \( 80 \) 分以上 \( 100 \) 分未満の階級に属しています。
よって,A中学校の方が中央値が大きいので,正しくない。
ウ ・・・ A中学校の \( 60 \) 分以上 \( 80 \) 分未満の階級の度数を \( a \) 人とすると,
\( a \div 50=0.14 \)
\( a=7 \)(人)
B中学校の \( 60 \) 分以上 \( 80 \) 分未満の階級の度数を \( b \) 人とすると,
\( b \div 20=0.20 \)
\( b=4 \)(人)
よって,A中学校の方が多いので,正しい。
エ ・・・ \( 60 \) 分未満の生徒の人数は,\( 40 \) 分以上 \( 60 \) 分未満の階級の累積度数として表れます。
(累積度数とは,その階級以下のすべての階級の度数の合計のことです。)
累積相対度数は,「ある階級の累積度数 \( \div \) すべての階級の度数の合計」で求められます。
A中学校の \( 40 \) 分以上 \( 60 \) 分未満の階級の累積相対度数は,
\( 0.02+0.06+0.10=0.18 \)
なので,累積度数を \( c \) 人とすると,
\( c \div 50=0.18 \)
\( c=9 \)(人)
B中学校の \( 40 \) 分以上 \( 60 \) 分未満の階級の累積相対度数は,
\( 0.00+0.10+0.15=0.25 \)
なので,累積度数を \( d \) 人とすると,
\( d \div 20=0.25 \)
\( d=5 \)(人)
よって,A中学校の方が多いので,正しくない。
大問4
ある作業場では, 大小2種類の電気器具A,Bを蓄電池につないで使う。蓄電池は \( 1600 \; Wh \) まで充電でき,A,Bを使うと蓄電池の残量は,それぞれ毎時間一定の割合で減少する。Aのみを使うとき,蓄電池の残量は \( 8 \) 時間で \( 1600 \; Wh \) から \( 0 \; Wh \) になる。
作業初日,\( 1600 \; Wh \) まで充電した蓄電池に,Aをつないで使い始め,\( 5 \) 時間後にAをBに切り換えると,Aを使い始めてから \( 13 \) 時間後に蓄電池の残量は \( 0 \; Wh \) になった。
Aを使い始めてから \( x \) 時間後の蓄電池の残量を \( y \; Wh \) とすると,\( x \) と \( y \) の関係は下の表のようになった。

次の(1)~(4)の問いに答えなさい。
(1) 表中の ア , イ に当てはまる数を求めなさい。
【解答】
ア ・・・ \( 600 \)
イ ・・・ \( 300 \)
【解説】
【Aのみを使うとき( \( 0≦x≦5 \) )】
「Aのみを使うとき,蓄電池の残量は \( 8 \) 時間で \( 1600 \; Wh \) から \( 0 \; Wh \) になる」のだから,
Aは,\( 1 \) 時間あたり \( \dfrac{1600}{8}=200 \; (Wh) \) ずつ消費することがわかります。
ア ・・・ Aのみをつないで,\( 5 \) 時間使うと,\( 200 \times 5=1000 \; (Wh) \) 消費するので,
残量は,\( 1600-1000=600 \; (Wh) \)
【Bのみを使うとき( \( 5≦x≦13 \) )】
\( 5 \) 時間後にBに切り換えてから \( 13 \) 時間後までの \( 8 \) 時間で \( 600 \; Wh \) を
使い切っているので,Bは,\( 1 \) 時間あたり \( \dfrac{600}{8}=75 \; (Wh) \) ずつ消費することがわかります。
イ ・・・ Bのみをつないで,\( 4 \) 時間使うと,\( 75 \times 4=300 \; (Wh) \) 消費するので,
残量は,\( 600-300=300 \; (Wh) \)
(2) \( x \) の変域を次の(ア),(イ)とするとき,\( y \) を \( x \) の式で表しなさい。
(ア) \( 0≦x≦5 \) のとき
【解説】
Aのみを使うとき,電池の残量は \( 1 \) 時間あたり \( 200 \; Wh \) ずつ減るので,
\( 0≦x≦5 \) の範囲におけるグラフは直線になります。
電池の残量(\( y \) の値)は \( 1 \) 時間あたり \( 200 \; Wh \) ずつ減るので,
傾きは \( -200 \) であり,\( (0,1600) \) を通ることから,切片の値は \( 1600 \) になります。
よって,この範囲における直線の式は \( y=-200x+1600 \)
(イ) \( 5≦x≦13 \) のとき
【解説】
Bのみを使うとき,電池の残量は \( 1 \) 時間あたり \( 75 \; Wh \) ずつ減るので,
\( 5≦x≦13 \) の範囲におけるグラフも直線になります。
電池の残量(\( y \) の値)は \( 1 \) 時間あたり \( 75 \; Wh \) ずつ減るので,
傾きは \( -75 \) になります。
この直線の式を \( y=-75x+b \) とすると,\( (5,600) \) を通ることから,
\( x=5,y=600 \) を代入すると,
\( 600=-75 \times 5+b \)
\( 600=-375+b \)
\( b=975 \)
よって,この範囲における直線の式は \( y=-75x+975 \)
(3) \( x \) と \( y \) の関係を表すグラフをかきなさい。(\( 0≦x≦13 \))
【解答】
(2)より,このグラフは \( (0,1600),(5,600),(13,0) \) の3点を通るので,
(4) この作業場では,毎日,A,Bを合計 \( 11 \) 時間は使う必要がある。作業初日に,Aを使う時間をできる限り長くするためには,Aを使い始めてから何時間何分後に,AをBに切り換えるとよかったかを求めなさい。
【解答】
\( 6 \) 時間 \( 12 \) 分後
【解説】
Aを使うと \( 1 \) 時間あたり \( 200 \; Wh \),Bを使うと \( 1 \) 時間あたり \( 75 \; Wh \) ずつ
電池の残量が減ることから,Aを使う時間を長くするほど電池を使い切るまでの時間は短くなります。
(参考として,最初からBを使った場合と3時間後にAからBに切り換えた場合の直線を書いてみました)
つまり,Aを使う時間を最も長くできるのは \( 11 \) 時間後にちょうど電池を使い切るときになります。
\( 11 \) 時間後にちょうど電池を使い切る場合に,AからBに切り換える時間を \( t \) 時間後とし,
\( t≦x≦11 \) の範囲における直線の式を \( y=-75x+n \) とすると,\( (11,0) \) を通るので,
\( 0=-75 \times 11+n \)
\( n=825 \)
ここから,\( t \) 時間後の電池の残量を表す点は
\( y=-200x+1600 \) と \( y=-75x+825 \) の直線の交点になるので,
\( -200t+1600=-75t+825 \)
\( 125t=775 \)
\( t=\dfrac{31}{5} \)(時間)
\( \dfrac{31}{5} \) 時間後を \( 6+\dfrac{1}{5} \) 時間後と考えると,
\( \dfrac{1}{5} \) 時間 \( =\dfrac{1}{5} \times 60=12 \) 分
なので,求める時間は \( 6 \) 時間 \( 12 \) 分後

大問5
下の図で,\( △ABC \) は \( ∠ABC=90° \) の直角二等辺三角形であり,\( △BDC \) は \( ∠BDC=90° \) の直角三角形である。また,点 \( E \) は辺 \( DC \) を延長した直線上の点で,\( BD=CE \) である。
次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) \( △ABD≡△BCE \) であることを証明しなさい。
【解答】
\( △ABD \) と \( △BCE \) において,
仮定より \( AB=BC \) ・・・ ➀
仮定より \( BD=CE \) ・・・ ➁
また,
\( ∠ABD=∠ABC+∠CBD \)
\( =90°+∠CBD \) ・・・ ➂
\( △BDC \) の外角なので,
\( ∠BCE=∠BDC+∠CBD \)
\( =90°+∠CBD \) ・・・ ➃
➂➃より \( ∠ABD=∠BCE \) ・・・ ➄
➀➁➄より
2組の辺とその間の角がそれそれ等しいので,
\( △ABD≡△BCE \)
(2) \( AB=5 \; cm,BD=3 \; cm \) のとき,
(ア) \( △BDC \) の面積を求めなさい。
【解答】
\( △BDC=6 \; cm^2 \)
【解説】
\( BC=AB=5 \; cm \) なので,
\( △BDC \) において三平方の定理より,
\( CD^2=5^2-3^2=16 \)
\( CD=4 \; (cm) \) (\( CD>0 \) より)
よって,\( △BDC \) の面積は,
\( △BDC=3 \times 4 \times \dfrac{1}{2}=6 \; (cm^2) \)
(イ) \( △ACE \) の面積を求めなさい。
【解答】
\( △ACE=\dfrac{21}{2} \; cm^2 \)
【解説】
\( △ACE \) の面積を直接求めるのは難しそうなので,他の図形の面積から求めていくことを考えます。
\( △ABC \) と \( △BDC \) の面積は簡単に求められることに注目すると,
\( △ABC+△BDC=△ADC+△ABD \)
となっています。
ここから,\( △ADC \) の面積がわかれば,
\( △ACE \) と \( △ADC \) は,高さが共通なので,
底辺の長さの比から \( △ACE \) の面積を求める
ことができます。
(1)より,\( △ABD≡△BCE \) なので,
\( △ABD=△BCE=CE \times BD \times \dfrac{1}{2} \)
\( =3 \times 3 \times \dfrac{1}{2} \)
\( =\dfrac{9}{2} \; (cm^2) \)
\( △ABC+△BDC=△ADC+△ABD \)
なので,
\( △ABC=5 \times 5 \times \dfrac{1}{2}=\dfrac{25}{2} \; (cm^2) \)
\( △BDC=6 \; cm^2 \)
より,
\( △ABC+△BDC=△ADC+△ABD \)
\( \dfrac{25}{2}+6=△ADC+\dfrac{9}{2} \)
\( △ADC=14 \; (cm^2) \)
\( △ACE \) と \( △ADC \) は,高さが共通なので,
\( △ACE:△ADC=CE:DC \)
\( △ACE:14=3:4 \)
\( 4△ACE=42 \)
\( △ACE=\dfrac{21}{2} \; (cm^2) \)
大問6
図1のように,白色の面に1から6までの自然数が1つずつ書かれた6枚のカードがある。これらのカードの反対側の面は灰色で,白色の面と同じ自然数が書かれている。また,図2のように,袋の中に赤玉,青玉,黄玉がそれぞれ1個ずつ入っている。
全てのカードの白色の面を上にしてから,次の操作を繰り返し行う。

【操作】
① 袋の中をよくかき混ぜてから玉を1個取り出す。
➁ 取り出した玉の色により,以下のカードを裏返す。
・赤玉 → 全てのカード
・青玉 → 2の倍数が書かれたカード
・黄玉 → 3の倍数が書かれたカード
➂ 取り出した玉を袋に戻す。
図3は,1回目の操作で赤玉,2回目の操作で青玉を取り出したときの,カードの上になっている面を表している。
次の(1)~(4)の問いに答えなさい。
(1) 10回の操作で,赤玉を5回,青玉を3回,黄玉を2回取り出すとき,2が書かれたカードを裏返す回数を求めなさい。
【解説】
2が書かれたカードを裏返すのは,赤玉または青玉を取り出したときなので,合計8回になります。
(2) 次の文章は,10回の操作で各カードを裏返す回数について,太郎さんが考えたことをまとめたものである。ア,イには,\( a,b \) を使った式を,ウには \( b \) を使った式を,エには数を,それぞれ当てはまるように書きなさい。
10回の操作で, 赤玉を取り出す回数を \( a \) 回,青玉を取り出す回数を \( b \) 回とすると,黄玉を取り出す
回数は \( ( \) ア \( ) \) 回と表すことができる。このとき,各カードを裏返す回数は下の表のようになる。

【解答】
ア ・・・ \( 10-a-b \)
イ ・・・ \( a+b \)
ウ ・・・ \( 10-b \)
エ ・・・ \( 10 \)
【解説】
ア ・・・ 黄玉を取り出した回数は,全部で10回の操作のうち,赤玉を取り出した回数と
青玉を取り出した回数を除いた回数なので,\( 10-a-b \) 回になります。
イ ・・・ 2と4が書かれたカードを裏返すのは,赤玉または青玉を取り出したときなので,
合計は \( a+b \) 回になります。
ウ ・・・ 3が書かれたカードを裏返すのは,赤玉または黄玉を取り出したときなので,
合計は \( a+(10-a-b)=10-b \) 回になります。
エ ・・・ 6が書かれたカードを裏返すのは,どの色の玉を取り出したときでも起こるので,
合計は \( 10 \) 回になります。
(3) 10回の操作を行った後,白色の面が上になっているカードが2枚であるとき,その2枚のカードに書かれている自然数を両方とも書きなさい。
【解説】
カードの上になっている面の色は,偶数回裏返すと白色,奇数回裏返すと灰色になることに注目し,
赤玉を取り出した回数 \( a \) 回と青玉を取り出した回数 \( b \) 回を偶数の場合と奇数の場合にわけて
考えていきます。
【 \( a \) が奇数,\( b \) が奇数のとき】
(2)の表より,
1が書かれたカードを裏返す回数 ・・・ \( a \) 回(奇数回)なので,上になっている面の色は灰色
2が書かれたカードを裏返す回数 ・・・ \( a+b \) 回(偶数回)なので,上になっている面の色は白色
3が書かれたカードを裏返す回数 ・・・ \( 10-b \) 回(奇数回)なので,上になっている面の色は灰色
4が書かれたカードを裏返す回数 ・・・ \( a+b \) 回(偶数回)なので,上になっている面の色は白色
5が書かれたカードを裏返す回数 ・・・ \( a \) 回(奇数回)なので,上になっている面の色は灰色
6が書かれたカードを裏返す回数 ・・・ \( 10 \) 回(偶数回)なので,上になっている面の色は白色
となり,白色の面が上になっているカードは3枚になります。
これを表の形にまとめると次のようになります。

ここから、「\( a \) が奇数,\( b \) が偶数」,「\( a \) が偶数,\( b \) が奇数」,「\( a \) が偶数,\( b \) が偶数」のそれぞれの
場合について同じ考え方で上になっている面のカードの色を表にまとめていきます。
【 \( a \) が奇数,\( b \) が偶数のとき】
白色の面が上になっているカードは「3」と「6」の2枚になります。

【 \( a \) が偶数,\( b \) が奇数のとき】
白色の面が上になっているカードは3枚になります。

【 \( a \) が偶数,\( b \) が偶数のとき】
白色の面が上になっているカードはすべてのカードになります。

よって,白色の面が上になっているカードが2枚であるとき、書かれている自然数は,
「3」と「6」になります。
(4) 10回の操作を行った後,各カードの上になっている面の色を下の表に記録する。この記録によってできる表は,全部で何通りあるかを求めなさい。

【解説】
(3)でまとめた表と同じことなので4通りになります。