大問1
1 次の (1)~(5) の問いに答えよ。
(1) \( 63 \div 9-2 \) を計算せよ。
(2) \( \left( \dfrac{1}{2}-\dfrac{1}{5} \right) \times \dfrac{1}{3} \) を計算せよ。
(3) \( (x+y)^2-x(x+2y) \) を計算せよ。
(4) 絶対値が \( 7 \) より小さい整数は全部で何個あるか求めよ。
(5) 3つの数 \( 3\sqrt{2},2\sqrt{3},4 \) について,最も大きい数と最も小さい数の組み合わせとして正しいものを下のア~カの中から1つ選び,記号で答えよ。
2 連立方程式 \( \left\{ \begin{array}{}
3x+y=8 \\
x-2y=5 \\ \end{array} \right. \) を解け。
3 10円硬貨が2枚,50円硬貨が1枚,100円硬貨が1枚ある。この4枚のうち,2枚を組み合わせてできる金額は何通りあるか求めよ。
4 \( \dfrac{9}{11} \) を小数で表すとき,小数第20位を求めよ。
5 下の2つの表は,A中学校の生徒20人とB中学校の生徒25人の立ち幅跳びの記録を,相対度数で表したものである。このA中学校の生徒20人とB中学校の生徒25人を合わせた45人の記録について,\( 200 \; cm \) 以上 \( 220 \; cm \) 未満の階級の相対度数を求めよ。
大問2
1 次は,先生と生徒の授業中の会話である。次の (1)~(3) の問いに答えよ。
先 生:円周を5等分している5つの点をそれぞれ結ぶと,図のように
なります。図を見て何か気づいたことはありますか。
生徒A:先生,私は正五角形と星形の図形を見つけました。
先 生:正五角形と星形の図形を見つけたんですね。
それでは,正五角形の内角の和は何度でしたか。
生徒A:正五角形の内角の和は 度です。
先 生:そうですね。
生徒B:先生,私は大きさや形の異なる二等辺三角形がたくさん
あることに気づきました。
先 生:いろいろな図形がありますね。
他の図形を見つけた人はいませんか。
生徒C:はい。➀ひし形や台形もあると思います。
先 生:たくさんの図形を見つけましたね。
図形に注目すると,➁図の \( ∠x \) の大きさもいろいろな方法で
求めることができそうですね。
(1) にあてはまる数を書け。
(3) 下線部 ➁ について,\( ∠x \) の大きさを求めよ。
2 右の図のような長方形 \( ABCD \) がある。次の【条件】を
すべて満たす点 \( E \) を,定規とコンパスを用いて作図せよ。
ただし,点 \( E \) の位置を示す文字 \( E \) を書き入れ,作図に用
いた線も残しておくこと。
【条件】
・ 線分 \( BE \) と線分 \( CE \) の長さは等しい。
・ \( △BCE \) と長方形 \( ABCD \) の面積は等しい。
・ 線分 \( AE \) の長さは,線分 \( BE \) の長さより短い。
3 底面が正方形で,高さが \( 3 \; cm \) の直方体がある。この直方体の表面積が \( 80 \; cm^2 \) であるとき,底面の正方形の一辺の長さを求めよ。ただし,底面の正方形の一辺の長さを \( x \; cm \) として,\( x \) についての方程式と計算過程も書くこと。
大問3
国勢調査(1950年~2020年)の結果をもとに表や図を作成した。次の1~3の問いに答えなさい。
1 表は,鹿児島県の人口総数を表したものである。表をもとに,横軸を年,縦軸を人口総数として,その推移を折れ線グラフに表したとき,折れ線グラフの形として最も適当なものを下のア~エの中から1つ選び,記号で答えよ。
2 図1は,2020年における都道府県別の人口に占める15歳未満の人口の割合を階級の幅を1%にして,ヒストグラムに表したものである。鹿児島県は約13.3%であった。次の (1),(2) の問いに答えよ。
(1) 鹿児島県が含まれる階級の階級値を求めよ。
(2) 2020年における都道府県別の人口に占める15歳未満の人口の割合を箱ひげ図に表したものとして,最も適当なものを下のア~エの中から1つ選び,記号で答えよ。
3 1960年から2020年まで10年ごとの鹿児島県の市町村別の人口に占める割合について,図2は15歳未満の人口の割合を,図3は65歳以上の人口の割合を箱ひげ図に表したものである。
ただし,データについては,現在の43市町村のデータに組み替えたものである。
図2や図3から読みとれることとして,次の ➀~➄ は,「正しい」,「正しくない」,「図2や図3からはわからない」のどれか。最も適当なものを下のア~ウの中からそれぞれ1つ選び,記号で答えよ。
➀ 図2において,範囲が最も小さいのは1990年である。
➁ 図3において,1980年の第3四分位数は15%よりも大きい。
➂ 図2において,15%を超えている市町村の数は,2010年よりも2020年の方が多い。
➃ 図3において,2000年は30以上の市町村が25%を超えている。
➄ 図2の1990年の平均値よりも,図3の1990年の平均値の方が大きい。
ア 正しい イ 正しくない ウ 図2や図3からはわからない
大問4
右の図で,放物線は関数 \( y=\dfrac{1}{4}x^2 \) のグラフであり,点 \( O \) は原点である。点 \( A \) は放物線上の点で,その \( x \) 座標は \( 4 \) である。点 \( B \) は \( x \) 軸上を動く点で,その \( x \) 座標は負の数である。2点 \( A,B \) を通る直線と放物線との交点のうち,\( A \) と異なる点を \( C \) とする。次の1~3の問いに答えなさい。
1 点 \( A \) の \( y \) 座標を求めよ。
2 点 \( B \) の \( x \) 座標が小さくなると,それにともなって小さくなるものを下のア~エの中からすべて選び,記号で答えよ。
ア 直線 \( AB \) の傾き イ 直線 \( AB \) の切片 ウ 点 \( C \) の \( x \) 座標 エ \( △OAC \) の面積
3 点 \( C \) の \( x \) 座標が \( -2 \) であるとき,次の (1),(2) の問いに答えよ。
(1) 点 \( B \) の座標を求めよ。ただし,求め方や計算過程も書くこと。
(2) 大小2個のさいころを同時に投げ,大きいさいころの出た目の数を \( a \),小さいさいころの出た目の数を \( b \) とするとき,座標が \( (a-2,b-1) \) である点を \( P \) とする。点 \( P \) が3点 \( O,A,B \) を頂点とする \( △OAB \) の辺上にある確率を求めよ。ただし,大小2個のさいころはともに,1から6までのどの目が出ることも同様に確からしいものとする。
大問5
図1のような \( AB=6 \; cm,BC=3 \; cm \) である長方形 \( ABCD \) がある。
図2は,図1の長方形 \( ABCD \) を対角線 \( AC \) を折り目として折り返したとき,点 \( B \) の移った点を \( E \) とし,線分 \( AE \) と辺 \( DC \) の交点を \( F \) としたものである。
図3は,図2の折り返した部分をもとに戻し,長方形 \( ABCD \) を対角線 \( DB \) を折り目として折り返したとき,点 \( C \) の移った点を \( G \) とし,線分 \( DG \) と辺 \( AB \) の交点を \( H \) としたものである。
図4は,図3の折り返した部分をもとに戻し,線分 \( DH \) と対角線 \( AC \),線分 \( AF \) の交点をそれぞれ \( I,J \) としたものである。
次の1~4の問いに答えなさい。
1 長方形 \( ABCD \) の対角線 \( AC \) の長さを求めよ。
2 図2において,\( △ACF \) が二等辺三角形であることを証明せよ。
3 線分 \( DF \) の長さを求めよ。
4 \( △AIJ \) の面積を求めよ。
この問題では,\( AD//HF \) であることに気付くことができれば,\( △ADJ≡△FHJ \),\( △ADI \) ∽ \( △KHI \) であることを使って,線分 \( HI,IJ,DJ \) の比を求めることができます。
(線分 \( AC \) と線分 \( HF \) の交点を点 \( K \) としています。)
図2と図3 は折り返し方を左右入れ替えただけなので,\( AH=DF \)
\( AH//DF,AH=DF \) より,四角形 \( AHFD \) は長方形になります。
このとき,線分 \( AF,DH \) は対角線になっているので,
\( △ADJ≡△FHJ \) となります。
よって,\( HJ:DJ=1:1 \) ・・・ ➀
注)図の上半分のみ記載しています
次に,線分 \( AC \) と線分 \( HF \) の交点を点 \( K \) とすると,
\( △AHK \) ∽ \( △ABC \) なので,
\( AH=DF=\dfrac{9}{4} \; cm,AB=6 \; cm,BC=3 \; cm \) より,
\( HK:BC=AH:AB \)
\( HK:3=\dfrac{9}{4}:6 \)
\( 6HK=\dfrac{27}{4} \)
\( HK=\dfrac{9}{8} \; (cm) \)
\( △KHI \) ∽ \( △ADI \) なので,
\( HK=\dfrac{9}{8} \; cm,AD=3 \; cm \) より,
\( HI:DI=HK:AD=\dfrac{9}{8}:3=3:8 \) ・・・ ➁
注)図の上半分のみ記載しています
➀より,\( HJ:DJ=1:1=11:11 \)
➁より,\( HI:DI=3:8=6:16 \)
ここから,
\( HI:IJ:DJ=HI:(DI-DJ):DJ \)
\( =6:(16-11):11 \)
\( =6:5:11 \)
よって,\( IJ:DH=5:22 \)
注)図の上半分のみ記載しています
\( △ADH \) と \( △AIJ \) は高さが等しいので,底辺の長さの比が面積比と等しくなります。
よって,
\( △AIJ:△ADH=IJ:DH=5:22 \)
\( 22△AIJ=5△ADH \)
\( △AIJ=\dfrac{5}{22}△ADH \)
\( AD=3 \; cm,AH=\dfrac{9}{4} \; cm \) より,\( △ADH=3 \times \dfrac{9}{4} \times \dfrac{1}{2}=\dfrac{27}{8} \; (cm^2) \) なので,
\( △AIJ=\dfrac{5}{22} \times \dfrac{27}{8}=\dfrac{135}{176} \; (cm^2) \)