大問1
(1) 次の計算をしなさい。
ア \( 9+3 \times (-6) \)
【解説】
\( =9-18 \)
\( =-9 \)
イ \( (21ab-49b^2) \div 7b \)
【解説】
\( =\dfrac{21ab}{7b}-\dfrac{49b^2}{7b} \)
\( =3a-7b \)
ウ \( \dfrac{x-y}{3}-\dfrac{x+2y}{5} \)
【解答】
\( \dfrac{2x-11y}{15} \)
【解説】
\( =\dfrac{5(x-y)-3(x+2y)}{15} \)
\( =\dfrac{5x-5y-3x-6y}{15} \)
\( =\dfrac{2x-11y}{15} \)
エ \( \sqrt{6}(8+\sqrt{42})+\sqrt{63} \)
【解答】
\( 8\sqrt{6}+9\sqrt{7} \)
【解説】
\( =\sqrt{6}(8+\sqrt{6} \times \sqrt{7})+3\sqrt{7} \)
\( =8\sqrt{6}+6\sqrt{7}+3\sqrt{7} \)
\( =8\sqrt{6}+9\sqrt{7} \)
(2) \( a=\dfrac{3}{8} \) のとき,\( (2a-3)^2-4a(a-5) \) の式の値を求めなさい。
【解説】
与式 \( =4a^2-12a+9-4a^2+20a \)
\( =8a+9 \)
\( a=\dfrac{3}{8} \) を代入すると,
\( 8a+9=8 \times \dfrac{3}{8}+9 \)
\( =3+9 \)
\( =12 \)
(3) 次の2次方程式を解きなさい。
\( (x-8)(x-1)=x-13 \)
【解説】
\( (x-8)(x-1)=x-13 \)
\( x^2-9x+8=x-13 \)
\( x^2-10x+21=0 \)
\( (x-3)(x-7)=0 \)
\( x=3,7 \)
大問2
(1) 図1において,2点 \( A,B \) は円 \( O \) の円周上の点である。点 \( A \) を接点とする円 \( O \) の接線上にあり,2点 \( O,B \) から等しい距離にある点 \( P \) を作図しなさい。ただし,作図には定規とコンパスを使用し,作図に用いた線は残しておくこと。
【解答】
【点 \( A \) を接点とする円 \( O \) の接線】
手順1 2点 \( O,A \) を通る直線を描く
手順2 点 \( A \) を中心に円弧を描く
(直線 \( OA \) との交点を \( C,D \) とします)
手順3 2点 \( C,D \) を中心に円弧を描く
(交点を \( E \) とします)
手順4 2点 \( A,E \) を通る直線を描く
【点 \( O,B \) から等距離にある点を結んだ直線】
手順5 2点 \( O,B \) を中心に円弧を描く
(交点を \( F,G \) とします)
手順6 2点 \( F,G \) を通る直線を描く
手順4と6の直線の交点が点 \( P \) になります。
【解説】
・ 円 \( O \) の接線の作図
円 \( O \) の半径と接線は接点において垂直に交わります。
・ 2点から等距離にある点を結んだ直線の作図
2点 \( A,B \) の中点を \( M \) ,
2点 \( A,B \) との距離が等しくなる点のうち,
\( M \) とは異なる点を \( N \) とします。
\( △NAB \) は二等辺三角形になるので,
\( NM⊥AB \) であり,
\( NM \) は \( AB \) の垂直二等分線になります。
(2) 表1は,偶数を \( 2 \) から順に縦に4つずつ書き並べていったものである。この表で,上から \( 3 \) 番目で左から \( n \) 番目の数を,\( n \) を用いて表しなさい。
【解説】
まず,上から \( 4 \) 番目の数の並びに注目すると,\( 8 \) の倍数が並んでいます。
このとき,
左から1番目 ・・・ \( 8=8 \times 1 \)
左から2番目 ・・・ \( 16=8 \times 2 \)
左から3番目 ・・・ \( 24=8 \times 3 \)
左から4番目 ・・・ \( 32=8 \times 4 \)
・・・
左から \( n \) 番目 ・・・ \( 8n=8 \times n \)
となっています。
それぞれの数の1つ上に並んでいる数はその数よりも \( 2 \) 小さい数なので,
求める数は \( 8n-2 \) になります。
(3) 2つの袋A,Bがある。袋Aには,赤玉 \( 3 \) 個,青玉 \( 2 \) 個,白玉 \( 1 \) 個の合計 \( 6 \) 個の玉が入っている。袋Bには,赤玉 \( 1 \) 個,青玉 \( 2 \) 個の合計 \( 3 \) 個の玉が入っている。2つの袋A,Bから,それぞれ \( 1 \) 個の玉を取り出すとき,袋Aから取り出した玉の色と,袋Bから取り出した玉の色が異なる確率を求めなさい。ただし,袋Aから玉を取り出すとき,どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとする。また,袋Bについても同じように考えるものとする。
【解答】
\( \dfrac{11}{18} \)
【解説】
袋Aに入っている赤玉に「赤1,赤2,赤3」,青玉に「青1,青2」,
袋Bに入っている青玉に「青1,青2」と名前をつけ,
袋A,Bから取り出した玉の組み合わせを表に書き出します。
また,袋Aから取り出した玉の色と,袋Bから取り出した玉の色が
異なるところに ○ をつけてみます。
色が異なる組み合わせは \( 11 \) 通り,
すべての組み合わせは \( 18 \) 通り
なので,
求める確率は,\( \dfrac{11}{18} \)
大問3
ある中学校の2年生が職場体験を行うことになり,Aさんは野菜の直売所で,きゅうりとなすの販売を行った。きゅうりとなすは合わせて \( 360 \) 本用意されており,きゅうりは1袋に \( 6 \) 本ずつ,なすは1袋に \( 3 \) 本ずつで,余ることなくすべて袋詰めされていた。きゅうりは1袋 \( 200 \) 円,なすは1袋 \( 140 \) 円で販売したところ,閉店の1時間前に,きゅうりは売り切れ,なすは \( 5 \) 袋売れ残っていた。そこで,売れ残っていたなすを1袋につき4割引きにして売ることになり,すべて売り切ることができた。その結果,用意されていたきゅうりとなすの売上金額の合計は \( 13000 \) 円となった。
このとき,用意されていたきゅうりとなすは,それぞれ何本であったか。方程式をつくり,計算の過程を書き,答えを求めなさい。
【解答】
袋詰めされたきゅうりを \( x \) 袋,なすを \( y \) 袋とすると,
\( \left\{ \begin{array}{}
6x+3y=360 \;\; ・・・ \;\; ➀ \\
200x+140(y-5)+140 \times \dfrac{60}{100} \times 5=13000 \;\; ・・・ \;\; ➁ \\
\end{array} \right. \)
➀を整理すると
\( 2x+y=120 \)
\( y=120-2x \) ・・・ ➀’
➁を整理すると
\( 200x+140y-700+420=13000 \)
\( 10x+7y=664 \) ・・・ ➁’
➁’に➀’を代入すると,
\( 10x+7(120-2x)=664 \)
\( 10x+840-14x=664 \)
\( -4x=-176 \)
\( x=44 \)
➀’に代入すると,
\( y=120-2 \times 44=32 \)
よって,用意されていた
きゅうりの本数は,\( 44 \times 6=264 \)(本)
なすの本数は,\( 32 \times 3=96 \)(本)
【別解】
用意されていたきゅうりの本数を \( x \) 本,なすの本数を \( y \) 本とすると,
\( \left\{ \begin{array}{}
x+y=360 \;\; ・・・ \;\; ➀ \\
\dfrac{x}{6} \times 200+ \left( \dfrac{y}{3}-5 \right) \times 140+5 \times \left( 140 \times \dfrac{60}{100} \right)=13000 \;\; ・・・ \;\; ➁ \\
\end{array} \right. \)
➁を整理すると
\( 200x+280y-4200+2520=78000 \)
\( 200x+280y=79680 \)
\( 5x+7y=1992 \) ・・・ ➁’
➀ \( \times 5 \) すると,
\( 5x+5y=1800 \) ・・・ ➀’
➁’ \( – \) ➀’
\( 2y=192 \)
\( y=96 \)
➀に代入すると,
\( x+96=360 \)
\( x=264 \)
よって,用意されていた
きゅうりの本数は,\( 264 \) 本
なすの本数は,\( 96 \) 本
大問4
図2の立体は,\( AB=4 \; cm,AD=4 \; cm,AE=6 \; cm \) の直方体である。このとき,次の(1)~(3)の問いに答えなさい。
(1) 辺 \( CD \) とねじれの位置にあり,面 \( BFGC \) と平行である辺はどれか。すべて答えなさい。
【解説】
辺 \( CD \) とねじれの位置にある辺は,
辺 \( AE,BF,EH,FG \)
この中で,面 \( BFGC \) と平行な辺は,
辺 \( AE,EH \)
(2) この直方体において,図3のように,辺 \( AD \) の中点をKとし,辺 \( CG \) 上に \( CL=2 \; cm \) となる点 \( L \) をとる。線分 \( KL \) の長さを求めなさい。
【解答】
\( 2\sqrt{6} \; cm \)
【解説】
点 \( K \) から辺 \( EH \) に垂線をひき,交点を \( J \) とします。
面 \( KJGC \) に注目すると,線分 \( KL \) は面 \( KJGC \) 上にあるので,
線分 \( CK \) の長さがわかれば,三平方の定理により,線分 \( KL \) の長さを求めることができます。
直方体の向かい合う辺の長さは等しいので,\( CD=AB=4 \; cm \) なので,
\( △CDK \) において,三平方の定理より,
\( CK^2=CD^2+DK^2=4^2+2^2=20 \)
\( CK=2\sqrt{5} \; (cm) \)
\( △CKL \) において,三平方の定理より,
\( KL^2=CK^2+CL^2=(2\sqrt{5})^2+2^2=24 \)
\( KL=2\sqrt{6} \; (cm) \)

(3) この直方体において,図4のように,辺 \( EF \) の中点を \( R \) とする。また,\( CS=1 \; cm \) となる辺 \( CD \) 上の点を \( S \) とし,\( SE \) と \( DF \) との交点を \( T \) とする。三角すい \( THRG \) の体積を求めなさい。
【解答】
\( \dfrac{64}{7} \; cm^3 \)
【解説】
三角すい \( THRG \) の底面を \( △GHR \) とすると,高さがわかれば,体積を求めることができます。
\( T \) を通り,面 \( ABCD,EFGH \) に垂直な面に注目すると,高さにあたる線分はこの面上の線分になります。
\( T \) を通り,面 \( ABCD,EFGH \) に垂直な面の
うち,辺 \( CD,EF,GH \) との交点を,それぞれ
点 \( U,V,W \) ,\( T \) から \( VW \) に垂線をひいた交点を \( X \) とすると,右の図のようになります。
\( ∠V \) 共通,\( ∠VXT=∠VWU=90° \) より,
\( △VTX \) ∽ \( △VUW \) になっているので,
相似比がわかれば \( TX \) の長さが求められます。
面 \( DEFC \) に注目すると,
\( CD//EF \) であることから,
\( △TEF \) ∽ \( △TSD \) であり,
\( EF=AB=4 \; cm \),
\( SD=CD-CS=3 \; cm \)
より,相似比は \( 4:3 \)
相似な三角形は高さの比も相似比と等しいので,
\( TV:TU=4:3 \)
\( TV:TU=4:3 \) より,
\( △VTX \) ∽ \( △VUW \) の相似比は
\( TV:UV=4:(3+4)=4:7 \)
なので,
\( TX:UW=4:7 \)
\( TX:6=4:7 \)
\( TX=\dfrac{24}{7} \; (cm) \)
以上より,三角すい \( THRG \) の体積は,
\( \left( 4 \times 4 \times \dfrac{1}{2} \right) \times \dfrac{24}{7} \times \dfrac{1}{3}=\dfrac{64}{7} \; (cm^3) \)
大問5
ある中学校の,2年1組の生徒 \( 35 \) 人,2年2組の生徒 \( 35 \) 人,2年3組の生徒 \( 35 \) 人の合計 \( 105 \) 人について,9月の1か月間の読書時間を調べた。
このとき,次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) 表2は2年1組から2年3組までの生徒 \( 105 \) 人について調べた結果を,相対度数分布表にまとめたものである。表2について,度数が最も多い階級の累積相対度数を求めなさい。
【解説】
度数が最も多い階級と相対度数が最も大きい階級は同じなので,
度数が最も多い階級は,「\( 15 \) 時間以上 \( 20 \) 時間未満」です。
「\( 15 \) 時間以上 \( 20 \) 時間未満」の階級の累積相対度数は,
\( 0.11+0.18+0.21+0.28=0.78 \)
(2) 図5は,2年1組から2年3組までの生徒 \( 105 \) 人について調べた結果を,組ごとに箱ひげ図に表したものである。下のア~エの中から,図5から読み取れることとして正しいものをすべて選び,記号で答えなさい。

ア 1か月間の読書時間の範囲は,1組が最も大きい。
イ 1か月間の読書時間が \( 8 \) 時間以下の生徒の人数は,3組より2組の方が多い。
ウ 1か月間の読書時間がちょうど \( 20 \) 時間の生徒は,すべての組にいる。
エ 1か月間の読書時間の平均値は,1組より2組の方が大きい。
【解説】
ア 各組の範囲は,
1組 ・・・ \( 28-0=28 \)(時間)
2組 ・・・ \( 25-1=24 \)(時間)
3組 ・・・ \( 29-4=25 \)(時間)
なので,1組が最も大きい。
イ 各組 \( 35 \) 人分のデータを集計しているので,
第一四分位数になるのは時間の短い方から \( 9 \) 番目の値になります。
2組の第一四分位数は \( 8 \) 時間なので,\( 8 \) 時間以下の人は \( 9 \) 人以上います。
3組の第一四分位数は \( 9 \) 時間なので,\( 8 \) 時間以下の人は \( 8 \) 人以下になります。
よって,3組より2組の方が多いといえます。
ウ 各組 \( 35 \) 人分のデータを集計しているので,
第三四分位数になるのは時間の短い方から \( 27 \) 番目の値になります。
1組は,第三四分位数が \( 20 \) 時間なので,読書時間がちょうど \( 20 \) 時間の生徒がいるといえます。
2組と3組は,最小値,第一四分位数,中央値,第三四分位数,最大値の各値がどれも \( 20 \) 時間に
なっていないので,読書時間がちょうど \( 20 \) 時間の生徒がいるか判断ができません。
エ 箱ひげ図のデータだけでは,平均値を求めることはできないので,判断できません。
大問6
下の文と図6は,授業で示された資料である。このとき,次の(1),(2)の問いに答えなさい。
図6において,点 \( A \) の座標は \( (-6,3) \) であり,①は,点 \( A \) を通り,\( x \) の変域が \( x<0 \) であるときの反比例のグラフである。点 \( B \) は曲線 ①上の点であり,その座標は \( (-2,9) \) である。点 \( P \) は曲線 ① 上を動く点であり,② は点 \( P \) を通る関数 \( y=ax^2 \; (a>0) \) のグラフである。点 \( C \) は放物線 ② 上の点であり,その \( x \) 座標は \( 4 \) である。また,点 \( A \) から \( x \) 軸に引いた垂線と \( x \) 軸との交点を \( D \) とする。
(1) 曲線 ① をグラフとする関数について,\( y \) を \( x \) の式で表しなさい。
【解答】
\( y=-\dfrac{18}{x} \)
【解説】
反比例を表す式は,\( y=\dfrac{m}{x} \) と表すことができます。
曲線 ① は,\( A(-6,3) \) を通るので,
\( 3=\dfrac{m}{-6} \)
\( m=-18 \)
よって,求める式は,\( y=-\dfrac{18}{x} \)
(2) RさんとSさんは,タブレット型端末を使いながら,図6のグラフについて話している。
Rさん:点 \( P \) が動くと,② のグラフはどのように変化するのかな。
Sさん:点 \( P \) を動かして,変化のようすを見てみよう。
Rさん:② のグラフは点 \( P \) を通るから,点 \( P \) を動かすと,②のグラフの開き方が変化するね。
Sさん:つまり,\( a \) の値が変化しているということだね。
下線部に関するア,イの問いに答えなさい。
ア 点 \( P \) が点 \( A \) から点 \( B \) まで動くとき,次の に当てはまる数を書き入れなさい。
\( a \) のとりうる値の範囲は, \( ≦a≦ \) である。
【解答】
\( \dfrac{1}{12}≦a≦\dfrac{9}{4} \)
【解説】
点 \( P \) が点 \( A \) と一致するとき,
放物線 \( y=ax^2 \; (a>0) \) は,\( A(-6,3) \) を通るので,
\( 3=a \times (-6)^2 \)
\( 36a=3 \)
\( a=\dfrac{1}{12} \)
点 \( P \) が点 \( B \) と一致するとき,
放物線 \( y=ax^2 \; (a>0) \) は,\( B(-2,9) \) を通るので,
\( 9=a \times (-2)^2 \)
\( 4a=9 \)
\( a=\dfrac{9}{4} \)
よって,\( a \) のとりうる値の範囲は,\( \dfrac{1}{12}≦a≦\dfrac{9}{4} \)
イ 四角形 \( ADOB \) の面積と \( △BOC \) の面積が等しくなるときの,\( a \) の値を求めなさい。求める過程も書きなさい。
【解答】
\( a=\dfrac{15}{16} \)
【解説】
4点 \( O,A,B,D \) は座標が固定されているので,四角形 \( ADOB \) の面積は \( a \) の値にかかわらず一定で,\( △BOC \) の面積だけが変わります。
ここから,点 \( C \) の座標を \( a \) を使って表すことで,あてはまる \( a \) の値が求められます。
【四角形 \( ADOB \) の面積】
点 \( B \) から \( x \) 軸に垂線をひき,交点を \( E \) とすると,
\( E \) の座標は \( E(-2,0) \) になるので,
四角形 \( ADOB \) の面積は,
四角形 \( ADOB= \) 台形 \( ADEB+△OBE \)
で求められます。
台形 \( ADEB=(3+9) \times 4 \times \dfrac{1}{2}=24 \)
\( △OBE=2 \times 9 \times \dfrac{1}{2}=9 \)
なので,
四角形 \( ADOB=24+9=33 \)
【\( △BOC \) の面積】
点 \( C \) から \( x \) 軸に垂線をひき,交点を \( F \) とすると,
\( F \) の座標は \( F(4,0) \) になるので,
\( △BOC \) の面積は,
\( △BOC= \) 台形 \( BEFC-△OBE-△OCF \)
で求められます。
点 \( C \) は \( y=ax^2 \; (a>0) \) 上の点であり,
\( x \) 座標は \( 4 \) なので,
\( y \) 座標は \( 16a \) と表すことができます。
ここから,台形 \( BEFC,△OBE,△OCF \) の
面積を \( a \) を使って表すと,
台形 \( BEFC=(9+16a) \times 6 \times \dfrac{1}{2} \)
\( =48a+27 \)
\( △OBE=2 \times 9 \times \dfrac{1}{2}=9 \)
\( △OCF=4 \times 16a \times \dfrac{1}{2}=32a \)
なので,
\( △BOC=(48a+27)-9-32a=16a+18 \)
以上より,四角形 \( ADOB=△BOC \) のとき,
\( 16a+18=33 \)
\( 16a=15 \)
\( a=\dfrac{15}{16} \)
大問7
図7において,3点 \( A,B,C \) は円 \( O \) の円周上の点である。\( AC \) 上に \( AB=AD \) となる点 \( D \) をとり,\( BD \) の延長と円 \( O \) との交点を \( E \) とする。また,点 \( P \) は \( AE \) 上を動く点であり,\( CP \) と \( BE \) との交点を \( F \) とする。ただし,点 \( P \) は点 \( A,E \) と重ならないものとする。
このとき,次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) 図8は,図7において,点 \( P \) を \( ∠EFC=∠ABC \) となるように動かしたものである。
このとき,\( PA=PC \) であることを証明しなさい。
【解答】
\( \stackrel{\huge\frown}{ CE } \) の円周角なので,
\( ∠PAC=∠EBC \) ・・・ ➀
仮定より,\( AB=AD \) なので,
\( △ABD \) は二等辺三角形であり,
\( ∠ABD=∠ADB \) ・・・ ➁
対頂角は等しいので,
\( ∠CDF=∠ADB \) ・・・ ➂
➁➂より,
\( ∠ABD=∠CDF \) ・・・ ➃
\( ∠EFC \) は \( △CDF \) の外角なので,
\( ∠DCF=∠EFC-∠CDF \) ・・・ ➄
また,\( ∠ABC=∠ABD+∠EBC \) なので,
\( ∠EBC=∠ABC-∠ABD \) ・・・ ⑥
➃➄➅と仮定 \( ∠EFC=∠ABC \) より,
\( ∠DCF=∠EBC \) ・・・ ➆
➀➆より,
\( ∠PAC=∠DCF \)
底角が等しいので,\( △PAC \) は二等辺三角形である。
よって,\( PA=AC \)
(2) 図9は,図7において,点 \( P \) を \( ∠EPC=90° \) となるように動かしたものである。
\( \stackrel{\huge\frown}{ BC }:\stackrel{\huge\frown}{ CE }=4:5,∠CFD=49° \)のとき,\( ∠ABE \) の大きさを求めなさい。
【解説】
円周角の大きさは対応する弧の長さに比例します。
これを利用して,\( ∠ABE \) の大きさを2つの三角形から求めていきます。
【\( △ABE \) に注目する】
対頂角は等しいので,\( ∠EFP=∠CFD=49° \)
\( △EFP \) において,
\( ∠FEP=180°-(90°+49°)=41° \)
\( ∠BAC \) は,\( \stackrel{\huge\frown}{ BC } \) の円周角,
\( ∠EAC \) は,\( \stackrel{\huge\frown}{ CE } \) の円周角,
であり,
円周角の大きさは対応する弧の長さに比例するので,
\( ∠BAC:∠EAC=\stackrel{\huge\frown}{ BC }:\stackrel{\huge\frown}{ CE }=4:5 \)
\( ∠BAC=4x \) とすると,\( ∠EAC=5x \) と
表すことができます。
\( △ABE \) において,
\( ∠ABE=180°-(41°+4x+5x) \)
\( =139°-9x \) ・・・ ➀
【\( △ABD \) に注目する】
\( AB=AD \) の二等辺三角形なので,
\( ∠ABE=\dfrac{180°-4x}{2}=90°-2x \) ・・・ ➁
➀➁より,
\( 139°-9x=90°-2x \)
\( 7x=49° \)
\( x=7° \)
➀に代入すると,
\( ∠ABE=90°-2 \times 7°=76° \)