【連立方程式】連立方程式の立て方に慣れるための練習問題(基礎3)

問題

1.1個120円のりんごと1個70円のみかんを合わせて15個買ったら、代金の合計は1600円になりました。それぞれ何個買ったか答えなさい。

2.A,B2種類のコーヒー豆がある。A:200gとB:350gの代金の合計は,2500円で,
  A:420gとB:250gの代金の合計は,3310円である。
  A,Bそれぞれ100gの値段を求めなさい。

解説

この問題では,りんごとみかんの個数の合計と代金の合計に注目して方程式を立てていきます。

りんごとみかんの個数の合計を方程式で表す

問題で与えられている条件から,

りんごとみかんを合わせて15個

買ったので,りんごを買った個数を \( x \) 個,みかんを買った個数を \( y \) 個とすると,

りんご \( x \) 個とみかん \( y \) を合わせて15個

となります。これを文字式で表すと,

  \( x \) + \( y \) = 15 ・・・ (1)

となります。

代金の合計を方程式で表す

同様に,問題文よりりんごとみかんの代金の合計が1600円になったので,

1個120円のりんごを \( x \) 個買うときの代金
1個 70円のみかんを \( y \) 個買うときの代金

の合計が1600円になります。

1個120円のりんごを \( x \) 個買うときの代金を文字式で表すと,

  120(円)✕ \( x \)(個)=120\( x \)(円)

1個 70円のみかんを \( y \) 個買うときの代金を文字式で表すと,

  70(円)✕ \( y \)(個)=70\( y \)(円)

となるので,それぞれの合計は,

  120\( x \)+70\( y \)=1600 ・・・ (2)

連立方程式にして解く

以上を連立方程式で表すと,

  \(\left
\{\begin{array}{l}
x + y = 15 \quad       (1) \\
120 x + 70 y = 1600   (2) \\
\end{array}
\right.\)

となり,これを解くと,

  \( x = 11 \) 、\( y = 4 \)

となるので、
りんごを11個、オレンジを4個買ったことがわかります。

連立方程式を解く過程

\(\left
\{\begin{array}{l}
x + y = 15 \quad       (1) \\
120 x + 70 y = 1600  (2) \\
\end{array}
\right.\)

(1)を70倍する
  \( 70x + 70y = 1050 \) ・・・ (3)

(2)-(1)して解くと,
  \( 50x = 550 \)
   \( x = 11 \)

\(x = 11\)を(1)に代入して解くと,
  \(\:x + y = 15\)
  \(11 + y = 15\)
    \(y = 4\)

小問1

A:100gの値段を \(x\) 円,とB:100gの値段を \(y\) 円とします。

A:200gとB:350gの代金の合計を \(x\) ,\(y\)を使って表す

A:200gを買うということは,100gあたり \(x\) 円のコーヒーを2つ買うことと同じなので,
これを文字式で表すと,

Aのコーヒー100gの値段 \(x\) (円)✕ 2(個)= 2\(x\)

B:350gを買うということは,100gあたり \(y\) 円のコーヒーを3つと半分を買うことと同じなので,
これを文字式で表すと,

Bのコーヒー100gの値段 \(y\) (円)✕ 3.5(個)= 3.5\(y\)

よって,A:200gとB:350gの代金の合計は,

\(2x+3.5y=2500\) ・・・ (1)

となります。

A:420gとB:250gの代金の合計を \(x\) ,\(y\)を使って表す

A:420gを買うということは,100gあたり \(x\) 円のコーヒーを4つと20g(0.2個)分
買うことと同じなので,これを文字式で表すと,

Aのコーヒー100gの値段 \(x\) (円)✕ 4.2(個)= 4.2\(x\)

B:250gを買うということは,100gあたり \(y\) 円のコーヒーを2つと半分を買うことと同じなので,
これを文字式で表すと,

Bのコーヒー100gの値段 \(y\) (円)✕ 2.5(個)= 2.5\(y\)

よって,A:200gとB:350gの代金の合計は,

\(4.2x+2.5y=3310\) ・・・ (2)

となります。

連立方程式を解く

(1)(2)より,連立方程式を立てて解くと,

\(\left\{
\begin{array}
2x+3.5y=2500 ・・・ (1)\\
4.2x+2.5y=3310 ・・・ (2)\\
\end{array}
\right.\)

\(x=550,y=400\)となるので,

A:100g の値段は550円
B:100g の値段は400円

となります。

(1)を5倍すると
  \(10x+17.5y=12500\) ・・・ (3)
(2)を7倍すると
  \(29.4x+17.5y=23170\) ・・・ (4)
(4)-(3)すると,
      \(19.4x=10670\)
        \(x=550\) ・・・ (5)
(5)を(1)に代入すると
  \(2\;✕\;550+3.5y=2500\)
   \(\:1100+3.5y=2500\)
       \(\:3.5y=1400\)
         \(y=400\)