山梨県公立高校入試 令和7(2025)年度 解答&解説

大問1

 \( -9+7 \)

【解答】
\( -2 \)

 

 \( \dfrac{5}{8}+(-1) \div 4 \)

【解答】
\( \dfrac{3}{8} \)
【解説】
\( =\dfrac{5}{8}+ \left( -\dfrac{1}{4} \right) \)
\( =\dfrac{5}{8}-\dfrac{1}{4} \)
\( =\dfrac{5}{8}-\dfrac{2}{8} \)
\( =\dfrac{3}{8} \)

 

 \( 4^2-(-3)^2 \)

【解答】
\( 7 \)
【解説】
\( =16-9 \)
\( =7 \)

 

 \( \dfrac{6}{\sqrt{2}}+\sqrt{8} \)

【解答】
\( 5\sqrt{2} \)
【解説】
\( =\dfrac{6 \times \sqrt{2}}{\sqrt{2} \times \sqrt{2}}+\sqrt{8} \)
\( =3\sqrt{2}+\sqrt{8} \)
\( =3\sqrt{2}+2\sqrt{2} \)
\( =5\sqrt{2} \)

 

 \( -\dfrac{1}{5}a^2 \times 45b^3 \div (−ab) \)

【解答】
\( 9ab^2 \)
【解説】
\( =-\dfrac{1}{5}a^2 \times 45b^3 \times \left( -\dfrac{1}{ab} \right) \)
\( =\dfrac{a^2 \times 45b^3}{5 \times ab} \)
\( =9ab^2 \)

 

大問2

 家から毎分 \( 60 \; m \) で \( x \) 分間歩き,途中から毎分 \( 80 \; m \) で歩いたところ,家を出発してからちょうど \( 10 \) 分後,駅に着いた。このとき,\( 60x+80(10-x) \) が表している数量を,次のア~エから1つ選び,その記号を書きなさい。

   家から駅まで歩いた時間
   家から駅まで歩いた平均の速さ
   毎分 \( 60 \; m \) で歩いた道のり
   家から駅までの道のり

【解答】
 家から駅までの道のり
【解説】
毎分 \( 60 \; m \) で \( x \) 分間歩いたときに進む道のりは \( 60x \) と表すことができます。

家を出発して 毎分 \( 60 \; m \) で \( x \) 分間歩き,\( 10 \) 分後に駅に着いたということは,
毎分 \( 80 \; m \) で歩いた時間は \( 10-x \) 分と表すことができるので,
毎分 \( 80 \; m \) で \( 10-x \) 分間歩いたときに進む道のりは \( 80(10-x) \) と表すことができます。

よって,これらの和である \( 60x+80(10-x) \) は,家から駅までの道のりを表しています。

 

 右の図において,点 \( O \) は円の中心であり,点 \( A,B,C,D \) は円周上の点である。また,線分 \( AC \) は直径であり,\( ∠BAC=54° \) である。
このとき,\( ∠x \) の大きさを求めなさい。

【解答】
\( ∠x=36° \)

【解説】

\( ∠ADC \) は直径に対する円周角なので,
 \( ∠ADC=∠x+∠BDC=90° \) ・・・ ➀
\( ∠BAC,∠BDC \) は \( \stackrel{\huge\frown}{ BC } \) に対する円周角なので,
 \( ∠BDC=∠BAC=54° \)
➀に代入すると,
 \( ∠x+54°=90° \)
    \( ∠x=36° \)

 

 右の図において,\( △ABC \) の辺 \( AC \) 上にあって,頂点 \( B \) からの距離と頂点 \( C \) からの距離が等しい点を作図によって求めなさい。このとき,求めた点を●で示しなさい。
ただし,作図には定規とコンパスを用い,作図に用いた線は消さずに残しておくこと。

【解答】

手順1 ・・・ 2点 \( B,C \) を中心に円弧を描く
(交点を \( M,N \) とします)
手順2 ・・・ 2点 \( M,N \) を通る直線を描く

手順2の直線と辺 \( AC \) の交点が求める点になります。

【解説】
線分 \( BC \) の垂直二等分線上にある点は,
すべて2点 \( B,C \) からの距離が等しい点になります。

 

 \( y \) は \( x \) に反比例し,\( x \) の値が \( 3 \) のとき \( y \) の値は \( -12 \) である。\( x \) の値が \( 4 \) のときの \( y \) の値を求めなさい。

【解答】
\( y=-9 \)
【解説】
反比例を表す式は \( y=\dfrac{a}{x} \)(\( a \) は定数)になります。

ここに,\( x=3,y=-12 \) を代入すると,
 \( -12=\dfrac{a}{3} \)
   \( a=-36 \)

よって,\( y=-\dfrac{36}{x} \) に \( x=4 \) を代入すると,
 \( y=-\dfrac{36}{4}=-9 \)

 

 箱の中に5本のくじがあり,そのうち3本が当たりくじである。箱の中から,Aさんが1本ひく。ひいたくじを箱の中に戻さないで,続けてBさんが1本ひく。このとき,2人とも当たりくじをひく確率を求めなさい。
ただし,どのくじをひくことも同様に確からしいものとする。

【解答】
\( \dfrac{3}{10} \)
【解説】
3本が当たりくじに「あ1,あ2,あ3」,2本のはずれくじに「は1,は2」と名前をつけ,
Aさん,Bさんがひくくじの組み合わせを樹形図に書き出すと,
すべての組み合わせは20通り,2人とも当たりくじをひく組み合わせは6通りなので,
求める確率は \( \dfrac{6}{20}=\dfrac{3}{10} \)

 

大問3

 ある中学校では6月1日からの2週間,衣替えの移行期間となる。Cさんは5月から暑さを感じたため,この移行期間が妥当であるか疑問をもった。そこで,昔と比べて5月の気温が高くなっているのではないかと予想し,中学校がある地域の5月の平均気温を調べて,その傾向をみることにした。
図1は,1965年から2024年までの60年分の,それぞれの年の5月の平均気温を調べ,そのデータを15年ごとのまとまりとして4つに分けて箱ひげ図で表したものである。
このとき,次の(1),(2)に答えなさい。

(1) 1965年~1979年の箱ひげ図と同じデータを使ってかいたヒストグラムを,次のア~エから1つ選び,その記号を書きなさい。

【解答】

【解説】
箱ひげ図は,15年分のデータを集計しているので,
第1四分位数は気温の低い方から4番目の値で,\( 17.0 \; C^\circ \) 以上 \( 17.5 \; C^\circ \) 未満の階級に含まれています。
中央値は気温の低い方から8番目の値で,\( 17.5 \; C^\circ \) 以上 \( 18.0 \; C^\circ \) 未満の階級に含まれています。
第3四分位数は気温の低い方から12番目の値で,\( 18.0 \; C^\circ \) 以上 \( 18.5 \; C^\circ \) 未満の階級に含まれています。

次に,それぞれのヒストグラムに累積度数を書き込み,
第1四分位数(4番目の値)が含まれている階級に
中央値(8番目の値)が含まれている階級に
第3四分位数(12番目の値)が含まれている階級に
をつけると,箱ひげ図とすべてが合致しているのは ア のヒストグラムになります。

  

 

(2) 「この地域の2010年~2024年の5月の平均気温は,1995年~2009年の5月の平均気温より高くなっている傾向にある」と主張できる。その理由を,1995年~2009年と2010年~2024年の2つの箱ひげ図の箱に着目して説明しなさい。

【解答】
2010年~2024年の箱ひげ図の箱の方が1995年~2009年の箱ひげ図の箱より右側にあるから
【解説】

箱ひげ図の箱の部分には約50%の数のデータが含まれています。
2つの箱ひげ図の最大値と最小値がほぼ同じで,箱の位置が右側にあるということは

1995年~2009年では,約半分の年で平均気温が\( 18.3 \; C^\circ \) 以上 \( 18.8 \; C^\circ \) 未満であるのに対して,
2010年~2024年では,約半分の年で平均気温が\( 18.9 \; C^\circ \) 以上 \( 20.8 \; C^\circ \) 未満になっています。

ここから,「2010年~2024年の5月の平均気温は,1995年~2009年の5月の平均気温より高くなっている傾向にある」といえます。

 

 横が縦より \( 5 \; cm \) 長い長方形の紙がある。この紙の縦の長さを \( x \; cm \) とする。
このとき,次の(1),(2)に答えなさい。ただし,紙の厚さは考えないものとする。

(1) ふたのない直方体の容器を作る。そのため,図2のように,この紙の4すみから1辺が \( 3 \; cm \) の正方形を切り取った。この容器の底面積(斜線部分)は,次の式で表すことができる。

底面積を表す式
\( (x-6)(x-1) \)

 

このとき,底面積が \( 36 \; cm^2 \) となるような \( x \) の値を求めなさい。

【解答】
\( x=10 \)
【解説】
  \( (x-6)(x-1)=36 \)
   \( x^2-7x+6=36 \)
  \( x^2-7x-30=0 \)
 \( (x+3)(x-10)=0 \)
         \( x=10 \)( \( x>0 \) より)

 

(2) 図3のような,ふたのある直方体の箱を作る。そのため,図4のように,図2の4すみの正方形のうち2つを長方形に変えて切り取った。
このとき,直方体の容積を表す式を求めなさい。


【解答】
\( \dfrac{3}{2}(x-1)(x-6) \)
【解説】

直方体の底面の縦の長さを \( a \; cm \),
横の長さを \( b \; cm \) とすると,
高さ(深さ)は \( 3 \; cm \) なので,
この直方体の容積は
 \( a \times b \times 3=3ab \) ・・・ ➀
と表すことができます

図4の展開図に各辺の長さを書き込むと
右の図のようになるので,
紙の縦の長さの関係を方程式で表すと,
 \( x=3+b+3 \)
 \( b=x-6 \)
紙の縦の長さの関係を方程式で表すと,
 \( x+5=2(3+a) \)
 \( x+5=2a+6 \)
   \( 2a=x-1 \)
    \( a=\dfrac{x-1}{2} \)

これらを➀に代入すると,
 \( 3 \times \dfrac{x-1}{2} \times (x-6)=\dfrac{3}{2}(x-1)(x-6) \)

 

大問4

電気を使って温度を保ったまま,お湯をためておくことができる電気給湯器がある。この電気給湯器は360Lで満水状態となる。また,表のように常に一定のお湯を出したり,ためたりすることができるスイッチがついている。なお,複数のスイッチを同時に押すことはできない。
最初にスイッチを押してから \( x \) 分後の電気給湯器の中のお湯の量を \( y \; L \) として,\( x \) と \( y \) の関係を考えることとする。
このとき,次の1~3に答えなさい。

  

 満水状態からスイッチAを押し,電気給湯器の中のお湯が
なくなるまでの \( x \) と \( y \) の関係を表した式は,右のように
表すことができる。
このとき,次の(1),(2)に答えなさい。


  \( y=-12x+360 \)
\( x \) の変域は,\( 0≦x≦ 30 \)

(1) 式の定数の部分 \( 360 \) が表しているものを,次のア~エから1つ選び,その記号を書きなさい。

     ア 電気給湯器の中のお湯がなくなるまでにかかる時間
     イ 満水状態の電気給湯器の中のお湯の量
     ウ \( 30 \) 分後の電気給湯器の中のお湯の量
     エ \( 1 \) 分間あたりの電気給湯器の中のお湯の増加量

【解答】
イ 満水状態の電気給湯器の中のお湯の量
【解説】
表から,スイッチAを押すと電気給湯器の中から毎分 \( 12 \; L \) のお湯が出ていき(減り)ます。
つまり,スイッチAを押してから \( x \) 分間の間には
電気給湯器の中から \( 12x \; L \) のお湯が出ていき(減り)ます。

式を \( y+12x=360 \) に書き換えると,
 \( y \) は \( x \) 分後に電気給湯器の中に残っているお湯の量,
 \( 12x \) は \( x \) 分間に電気給湯器から出ていったお湯の量
を表しているので,これらの和(\( 360 \))は満水状態の電気給湯器の中のお湯の量になります。

 

(2) \( x \) の増加量が \( 10 \) のとき,\( y \) の増加量を求めなさい。

【解答】
\( -120 \)
【解説】
「\( x \) の増加量が \( 10 \) のとき」を「\( x \) が \( 0 \) から \( 10 \) まで増加したとき」と考えると,
 \( x=0 \) の \( y \) の値は,\( y=-12 \times 0+360=360 \)
 \( x=10 \) の \( y \) の値は,\( y=-12 \times 10+360=240 \)
なので,\( y \) の増加量は,\( 240-360=-120 \)

 

 満水状態からスイッチBを押し,お湯を出し続けるとき,\( 5 \) 分後の電気給湯器の中のお湯の量を求めなさい。

【解答】
\( 270 \; L \)
【解説】
スイッチBを押すと,毎分 \( 18 \; L \) ずつ電気給湯器の中のお湯が減っていくので,
\( 5 \) 分間に減るお湯の量は \( 18 \times 5=90 \; (L) \) になります。
満水状態では \( 360 \; L \) なので,\( 5 \) 分後の電気給湯器の中のお湯の量は,
 \( 360-90=270 \; (L) \)

 

 図のはスイッチAを押した場合について,はスイッチBを押した場合について,満水状態から電気給湯器の中のお湯がなくなるまでの \( x \) と \( y \) の関係を表したグラフである。
このとき,次の(1),(2)に答えなさい。

(1) 満水状態からスイッチAを押した場合とスイッチBを押した場合の電気給湯器の中のお湯が \( 180 \; L \) になるまでにかかる時間の違いを,図のグラフから求めることができる。その方法を説明しなさい。
ただし,実際に求める必要はない。

【解答】
直線A,直線Bそれぞれにおいて \( y \) 座標が \( 180 \) になる点の \( x \) 座標の差を求める。

 

(2) 満水状態からスイッチAを押し,しばらくお湯を出した後,\( 20 \) 分間だけスイッチCに切り替え,電気給湯器の中にお湯をためた。その後,満水状態になる前にスイッチBに切り替え,電気給湯器の中のお湯がなくなるまでお湯を出した。満水状態からお湯がなくなるまでに,\( 55 \) 分間かかった。このとき,スイッチCに切り替えてから,スイッチBに切り替えるまでの \( x \) と \( y \) の関係を表した式と,そのときの \( x \) の変域を求めなさい。

【解答】
式 ・・・ \( y=6x-90 \)
変域 ・・・ \( 25≦x≦45 \)
【解説】
スイッチAが押されていた時間を \( s \) 秒,スイッチBが押されていた時間を \( t \) 秒とすると,
時間についての関係を方程式で表すと,\( s+20+t=55 \) ・・・ ➀
お湯の量についての関係を方程式で表すと,
スイッチAを押して出ていったお湯の量は \( 12s \; L \),
スイッチBを押して出ていったお湯の量は \( 18t \; L \),
と表すことができ,これら出ていったお湯の総量は,
満水状態の水の量 \( 360 \; L \) とスイッチCを押してためたお湯の量 \( 6 \times 20=120 \; (L) \) の合計と等しくなるので,
 \( 12s+18t=360+120 \) ・・・ ➁

➀➁を連立方程式として解くと,
 \( s=25,t=10 \)

ここから,スイッチCに切り替えたのは,
\( x=25 \) のときであり,
スイッチBに切り替えたのは,その \( 20 \) 分後,
\( x=45 \) のときなので,
スイッチCに切り替えてから,スイッチBに
切り替えるまでの \( x \) の変域は,
 \( 25≦x≦45 \)

\( x=25 \) のときの \( y \) の値は,
満水状態の \( 360 \; L \) から \( 12 \times 25=300 \; (L) \) の
お湯が減っているので,
 \( y=360-300=60 \; (L) \)

 ● 連立方程式の途中式
  \( \left\{ \begin{array}{}
s+20+t=55 \;\; ・・・ \;\; ➀ \\
12s+18t=360+120 \;\; ・・・ \;\; ➁ \\
\end{array} \right.  \)
  ➀を整理すると
   \( s+t=35 \) ・・・ ➀’
  ➁を整理すると
   \( 12s+18t=480 \) ・・・ ➁’
  ➀’\( \times 2 \) すると,
   \( 2s+2t=70 \) ・・・ ➀”
  ➁’\( \div 6 \) すると,
   \( 2s+3t=80 \) ・・・ ➁”
  ➁”\( – \) ➀”すると,
   \( t=10 \)
  ➀に代入すると,
   \( s+10=35 \)
      \( s=25 \)

スイッチCに切り替えてから,スイッチBに切り替えるまでの \( x \) と \( y \) の関係を表す式を
\( y=6x+b \) として,\( x=25,y=60 \) を代入すると,
 \( 60=6 \times 25+b \)
 \( 60=150+b \)
  \( b=-90 \)
よって,求める式は \( y=6x-90 \)

 

大問5

図1,2において,関数 \( y=ax^2(a>0) \) のグラフと点 \( A,B,C \) がある。点の座標は,それぞれ
\( A(2,1),B(5,1),C(2,3) \) である。点 \( A,B,C \) を頂点とする三角形は, \( ∠CAB \) が直角である直角三角形である。
このとき,次の1~3に答えなさい。

 

 図1において,グラフが点 \( A \) を通る。
このとき,次の(1),(2)に答えなさい。

(1) \( a \) の値を求めなさい。

【解答】
\( a=\dfrac{1}{4} \)

 

【解説】
\( y=ax^2 \) に \( x=2,y=1 \) を代入すると,
 \( 1=a \times 2^2 \)
 \( a=\dfrac{1}{4} \)

 

(2) \( x \) の変域が \( -4≦x≦2 \) のとき,\( y \) の値の最小値を求めなさい。また,そのときの \( x \) の値も求めなさい。

【解答】
\( y \) の値の最小値 ・・・ \( y=0 \)
\( x \) の値 ・・・ \( x=0 \)
【解説】
2次関数 \( y=ax^2(a>0) \) のグラフは原点を通るので,
\( x \) の変域が \( 0 \) を含むとき,\( y \) の値の最小値は \( 0 \) になります。

\( x \) の変域が \( -4≦x≦2 \) のとき,\( 0 \) を含んでいるので,
\( y \) の値の最小値は \( 0 \) で,そのときの \( x \) の値も \( 0 \) になります。

 

 グラフと直角三角形 \( ABC \) の周が2点で交わっているとき,\( a \) のとりうる値の範囲を求めなさい。

【解答】
\( \dfrac{1}{25}<a<\dfrac{3}{4} \)
【解説】

\( y=ax^2(a>0) \) のグラフは,\( a \) の値が小さくなるほどグラフの開き具合が大きくなります。

グラフと直角三角形 \( ABC \) の周が1点だけで交わるのは,
グラフが点 \( B \) を通るときと点 \( C \) を通るときなので,
点 \( C \) を通るときの \( a \) の値が最大で,
そこから \( a \) の値を小さくするほど
グラフは 赤 → オレンジ → 緑 → 青 と開き具合が大きくなっていき,
この間は2点で交わることになります。
そして,点 \( B \) を通るときの \( a \) の値が最小になり,1点だけでしか交わらなくなります。

グラフが点 \( C(2,3) \) を通るときの \( a \) の値は,
 \( 3=a \times 2^2 \)
 \( a=\dfrac{3}{4} \)
グラフが点 \( B(5,1) \) を通るときの \( a \) の値は,
 \( 1=a \times 5^2 \)
 \( a=\dfrac{1}{25} \)
なので,\( a \) のとりうる値の範囲は,
 \( \dfrac{1}{25}<a<\dfrac{3}{4} \)

 

 点 \( C \) を通り \( x \) 軸に平行な直線とグラフとの交点のうち,\( x \) 座標が負である点を点 \( D \) とする。\( △OCD \) の面積が \( 7 \) となるとき,図2のようにグラフは辺 \( AC \) 上の点 \( E \) で交わった。
このとき,点 \( D \),点 \( E \) の座標をそれぞれ求めなさい。

【解答】
\( D \left( -\dfrac{8}{3},3 \right),E \left( 2,\dfrac{27}{16} \right) \)

【解説】

点 \( D \) の \( x \) 座標を \( -t \) とし,
\( △OCD \) の底辺を \( CD \) とすると,
\( CD \) の長さは \( t+2 \) と表すことができます。
また,点 \( D \) の \( y \) 座標が \( 3 \)
であることから,高さは \( 3 \) です。

\( △OCD \) の面積は \( 7 \) なので,
 \( (t+2) \times 3 \times \dfrac{1}{2}=7 \)
       \( t+2=\dfrac{14}{3} \)
         \( t=\dfrac{8}{3} \)
であり,点 \( D \) の座標は \( D \left( -\dfrac{8}{3},3 \right) \)

\( y=ax^2 \) のグラフは \( D \left( -\dfrac{8}{3},3 \right) \) を通るので,
 \( 3=a \times \left( -\dfrac{8}{3} \right)^2 \)
 \( 3=\dfrac{64}{9}a \)
 \( a=\dfrac{27}{64} \)
なので,2次関数を表す式は \( y=\dfrac{27}{64}x^2 \)

点 \( E \) は,\( y=\dfrac{27}{64}x^2 \) 上の点で,\( x \) 座標が \( 2 \) なので,
\( y \) 座標の値は,
 \( y=\dfrac{27}{64} \times 2^2=\dfrac{27}{16} \)
よって,点 \( E \) の座標は \( E \left( 2,\dfrac{27}{16} \right) \)

 

大問6

ある本の中で,正方形の折り紙の1辺を3等分する点の1つを見つける方法が,次のように書かれていた。

3等分する点の1つを見つける方法
図1のように,正方形 \( ABCD \) を頂点 \( C \) が辺 \( AD \) の中点 \( M \) に重なるように折り,折り目の線分を \( EF \) とする。このとき頂点 \( B \) が移動した点を \( G \),線分 \( MG \) と辺 \( AB \) の交点を \( H \) とする。点 \( H \) は辺 \( AB \) を3等分する点の1つとなる。

 \( \phantom{ } \)

このとき,次の1~3に答えなさい。ただし,紙の厚さは考えないものとする。

1 図1において,\( △AHM \) ∽ \( △DMF \) となることを証明しなさい。

【解答】

\( △AHM \) と \( △DMF \) において,
正方形の内角なので,
 \( ∠HAM=∠MDF=90° \) ・・・ ➀
\( △AHM \) は \( ∠HAM=90° \) の直角三角形なので,
 \( ∠AHM=180°-(∠HAM+∠AMH) \)
      \( =90°-∠AMH \) ・・・ ➁
正方形の内角なので,
 \( ∠BCF=90° \)
点 \( M \) は点 \( C \) を折り返した点なので,
 \( ∠GMF=∠BCF=90° \) ・・・ ➂
3点 \( A,M,D \) は一直線上の点なので,➂より
 \( ∠DMF=180°-(∠MDF+∠AMH) \)
      \( =90°-∠AMH \) ・・・ ➃
➁➃より,
 \( ∠AHM=∠DMF\) ・・・ ➄
➀➄より,2組の角がそれぞれ等しいので,
 \( △AHM \) ∽ \( △DMF \)

 

2 この本の中で,1辺の長さが \( 8 \; cm \) の正方形の折り紙を使って,点 \( H \) が辺 \( AB \) を3等分する点の1つとなることの説明が、次のように書かれていた。
 (1)  には \( x \) を用いた式を, (2)  には当てはまる数をそれぞれ書きなさい。

説明の一部
線分 \( DF \) の長さを \( x \; cm \) としたとき,点 \( M \) は点 \( C \) が移動した点であることから,線分 \( MF \) の長さを \( x \) を用いて表すと, (1)  \( cm \) となる。\( △DMF \) が直角三角形であることから,\( x \) の値は  (2)  である。また,\( △AHM \) ∽ \( △DMF \) であることから線分 \( AH \) の長さがわかり,点 \( H \) は辺 \( AB \) を3等分する点の1つとなる。
【解答】
 (1)  ・・・ \( 8-x \)
 (2)  ・・・ \( 3 \)
【解説】

 (1) 
正方形 \( ABCD \) の1辺が \( 8 \; cm \) ということは,
\( DC=8 \; cm \) なので,
 \( CF=DC-DF \)
   \( =8-x \; (cm) \)
点 \( M \) は点 \( C \) を折り返した点なので,
 \( MF=CF=8-x \; (cm) \)

 (2)  ・・・ \( 8-x \)
点 \( M \) は線分 \( AD \) の中点なので,
 \( DM=\dfrac{1}{2}AD=4 \; (cm) \)
\( △DMF \) において,三平方の定理より,
 \( DF^2+DM^2=MF^2 \)
    \( x^2+4^2=(8-x)^2 \)
    \( x^2+16=x^2-16x+64 \)
      \( 16x=48 \)
        \( x=3 \; (cm) \)

 

3 図2において,図1の点 \( H \) を通り辺 \( BC \) に平行な直線と線分 \( EF \),辺 \( DC \) との交点をそれぞれ \( P,Q \) とし,辺 \( AD \) の長さを \( 8 \; cm \) とする。
このとき,次の(1),(2)に答えなさい。

(1) 線分 \( HP \) と線分 \( PQ \) の長さの比を,最も簡単な整数の比で表しなさい。

【解答】
\( 5:7 \)

【解説】

正方形の向かい合う辺は平行であることから,
\( EH//FQ \) より,\( ∠PEH=∠PFQ \)
対頂角は等しいので,\( ∠EPH=∠FPQ \)
であり,2組の角がそれぞれ等しいので
\( △PEH \) ∽ \( △PFQ \) になっています。

ここから,対応する辺の比は等しいので,
\( HP:PQ=EH:FQ \) であり,
線分 \( EH \) と 線分 \( FQ \) の長さがわかれば
\( HP:PQ \) を求めることができます。

【線分 \( FQ \) の長さを求める】
問2より \( DF=3 \; cm \) なので,
 \( CF=8-3=5 \; (cm) \)
点 \( M \) は点 \( C \) を折り返した点なので,
 \( FM=CF=5 \; (cm) \)
点 \( M \) は線分 \( AD \) の中点なので,
 \( DM=AM=\dfrac{1}{2}AD=4 \; (cm) \)

\( △AHM \) ∽ \( △DMF \) より,
 \( AH:DM=AM:DF \)
   \( AH:4=4:3 \; (cm) \)
    \( AH=\dfrac{16}{3} \; (cm) \)

ここから,
 \( HB=AB-AH \)
    \( =8-\dfrac{16}{3} \)
    \( =\dfrac{8}{3} \; (cm) \)

 \( \phantom{ } \)

\( HQ//BC \) より,\( QC=HB=\dfrac{8}{3} \; cm \) なので,
 \( FQ=CF-QC \)
   \( =5-\dfrac{8}{3} \)
   \( =\dfrac{7}{3} \; (cm) \)

【線分 \( EH \) の長さを求める】
点 \( M \) は点 \( C \) を折り返した点なので,
 \( MF=CF=5 \; (cm) \)
\( △AHM \) ∽ \( △DMF \) で相似比は \( 4:3 \) なので,
 \( HM:MF=AM:DF \)
   \( HM:5=4:3 \; (cm) \)
    \( HM=\dfrac{20}{3} \; (cm) \)
\( GM=BC=8 \; cm \) なので,
 \( GH=GM-HM \)
   \( =8-\dfrac{20}{3} \)
   \( =\dfrac{4}{3} \; (cm) \)

点 \( G \) は点 \( B \) を折り返した点なので,
 \( ∠EGH=∠EBC=∠MAH=90° \)
対頂角は等しいので,
 \( ∠GHE=∠AHM \)
2組の角がそれぞれ等しいので
 \( △GHE \) ∽ \( △AHM \)
対応する辺の比は等しいので,
 \( HE:HM=GH:AH \)
  \( HE:\dfrac{20}{3}=\dfrac{4}{3}:\dfrac{16}{3} \; (cm) \)
  \( 3HE:20=4:16 \; (cm) \)
     \( HE=\dfrac{5}{3} \; (cm) \)

\( \phantom{ } \)

以上より,
 \( HP:PQ=HE:FQ \)
      \( =\dfrac{5}{3}:\dfrac{7}{3}\)
      \( =5:7\)

 

(2) \( △MHF \) を,直線 \( HF \) を軸として回転させてできる立体の体積を求めなさい。
ただし,円周率は \( \pi{} \) とする。

【解答】
\( \dfrac{400}{9}\pi{} \; cm^3 \)
【解説】

\( △MHF \) を,直線 \( HF \) を軸として
回転させてできる立体は右の図のような円すいを
2つくっつけた形になり,点 \( M \) から
線分 \( HF \) にひいた垂線が半径になります。

点 \( M \) から線分 \( HF \) に垂線をひいた交点を
\( J \) とすると,
\( △MHF \) は直角三角形であり,
 \( HM:FM=\dfrac{20}{3}:5 \)
       \( =20:15 \)
       \( =4:3 \)
なので,3辺の比は \( 3:4:5 \) になっています。
ここから,\( HF \) の長さは,
 \( HF=\dfrac{5}{3} \times 5=\dfrac{25}{3} \; (cm) \)

\( HJ=x \; cm \) とすると,
\( ∠H \) は共通,\( ∠HJM=∠HMF=90° \)
より,2組の角がそれぞれ等しいので
\( △JHM \) ∽ \( △MHF \) であり,
 \( MJ:FM=HM:HF \)
    \( x:5=\dfrac{20}{3}:\dfrac{25}{3} \)
    \( x:5=4:5 \)
      \( x=4 \; (cm) \)

\( HJ=y \; cm,FJ=z \; cm \) とすると,
\( HF=HJ+FJ=y+z=\dfrac{25}{3} \; cm \) なので,
求める立体の体積は,
  \( (\pi{} \times 4^2) \times y \times \dfrac{1}{3}+(\pi{} \times 4^2) \times z \times \dfrac{1}{3} \)
 \( =\dfrac{16\pi{}}{3}y+\dfrac{16\pi{}}{3}z \)
 \( =\dfrac{16\pi{}}{3}(y+z) \)
 \( =\dfrac{16\pi{}}{3} \times \dfrac{25}{3} \)
 \( =\dfrac{400}{9}\pi{} \; (cm^3) \)