大問1
(1) 次の1~5の計算をしなさい。
1 \( -3+6 \)
2 \( (-2)^3 \div (-4) \)
【解説】
\( =-8 \div (-4) \)
\( =2 \)
3 \( \dfrac{x-y}{3}+\dfrac{x+2y}{2} \)
【解答】
\( \dfrac{5x+4y}{6} \)
【解説】
\( =\dfrac{2(x-y)}{6}+\dfrac{3(x+2y)}{6} \)
\( =\dfrac{2(x-y)+3(x+2y)}{6} \)
\( =\dfrac{2x-2y+3x+6y}{6} \)
\( =\dfrac{5x+4y}{6} \)
4 \( x^3y^2 \times (-4y) \div \dfrac{3}{2}x^2y \)
【解答】
\( -\dfrac{8}{3}xy^2 \)
【解説】
\( =x^3y^2 \times (-4y) \times \dfrac{2}{3x^2y} \)
\( =-\dfrac{x^3y^2 \times 4y \times 2}{3x^2y} \)
\( =-\dfrac{8}{3}xy^2 \)
5 \( \sqrt{54}-\dfrac{4\sqrt{3}}{\sqrt{2}} \)
【解説】
\( =3\sqrt{6}-\dfrac{4\sqrt{3} \times \sqrt{2}}{\sqrt{2} \times \sqrt{2}} \)
\( =3\sqrt{6}-\dfrac{4\sqrt{6}}{2} \)
\( =3\sqrt{6}-2\sqrt{6} \)
\( =\sqrt{6} \)
(2) 2次方程式 \( x^2+x-6=0 \) を解きなさい。
【解説】
\( x^2+x-6=0 \)
\( (x-2)(x+3)=0 \)
\( x=2,-3 \)
(3) 関数 \( y=\dfrac{1}{3}x^2 \) について,\( x \) の変域が \( −1≦x≦3 \) のときの \( y \) の変域を求めなさい。
【解説】
二次関数 \( y=ax^2 \)(\( a>0,a \) は定数)のグラフにおいて,
\( x \) の変域が \( 0 \) を含むとき,\( y \) の最小値は \( 0 \) になります。
また,\( x \) の絶対値が最も大きくなるとき,\( y \) の値は最大値をとります。
\( y=\dfrac{1}{3}x^2 \) で,\( x \) の変域が \( -1≦x≦3 \) のとき,
\( 0 \) を含んでいるので,\( y \) の最小値は \( 0 \) になります。
また,\( x \) の絶対値が最も大きくなるのは \( x=3 \) のときなので,
\( y \) の最大値は,
\( y=\dfrac{1}{3} \times 3^2=3 \)
よって,求める \( y \) の変域は \( 0≦y≦3 \) になります。
(4) 右の[図]において,\( ∠x \) の大きさを求めなさい。
【解説】
図の赤の三角形の外角は
\( 32°+31°=63° \)
赤の三角形の外角は
\( 45°+36°=81° \)
なので,緑の三角形において,
\( ∠x=180°-(63°+81°)=36° \)

(5) ある中学校の全校生徒 \( 350 \) 人から \( 40 \) 人を無作為に抽出して,数学の学習が好きかの調査を行ったところ,\( 40 \) 人のうち数学の学習が好きな生徒は \( 28 \) 人だった。
この結果を用いて,全校生徒のうち数学の学習が好きな生徒は約何人いるか,推定しなさい。
【解説】
標本調査では,
「母集団に含まれる調査対象の割合と標本に含まれる調査対象の割合は等しくなる」
と考えられます。
全校生徒のうち数学の学習が好きな生徒の人数を \( x \) 人とすると,
母集団(全校生徒)\( 350 \) 人に含まれる数学の学習が好きな生徒の人数 \( x \) 人の割合と
標本(無作為抽出で選ばれた生徒)\( 40 \) 人に含まれる数学の学習が好きな生徒の人数 \( 28 \) 人の割合
は等しくなるので,
\( 350:x=40:28 \)
\( 350:x=10:7 \)
\( 10x=2450 \)
\( x=245 \)
となり,全校生徒のうち数学の学習が好きな生徒の人数は \( 245 \) 人になります。
(6) 下の〔図〕のように,\( △OAB \) の辺 \( OB \) 上に点 \( C \) がある。辺 \( OA \) 上に \( ∠ACB=∠APB \) となるような点 \( P \) を,作図によって求めなさい。
ただし,作図には定規とコンパスを用い,作図に使った線は消さないこと。
【解答】
手順1 2点 \( A,B \) を中心に円弧を描く
(交点を \( D,E \) とします。)
手順2 2点 \( D,E \) を通る直線を描く
手順3 2点 \( B,C \) を中心に円弧を描く
(交点を \( F,G \) とします。)
手順4 2点 \( F,G \) を通る直線を描く
(手順2,4の直線の交点を \( H \) とします)
手順5 点 \( H \) を中心とし,線分 \( AH \) を半径と
する円を描く
手順5の円と辺 \( OA \) の交点が求める点 \( P \) になります。
【解説】
条件より,\( ∠ACB=∠APB \) であることから, \( △ABC \) と \( △ABP \) について考えてみます。
辺 \( AB \) は共通なので,\( ∠ACB \) と \( ∠APB \) を
\( \stackrel{\huge\frown}{ AB } \) に対する円周角と考えると,
\( ∠ACB=∠APB \) になります。
ここから,
点 \( P \) は3点 \( A,B,C \) を通る円周上の点になる
つまり,3点 \( A,B,C \) を通る円と線分 \( OA \) の
交点が求める点 \( P \) になります。
円を描くためには中心の場所を知ることが必要になります。
3点 \( A,B,C \) を通る円の中心を \( H \) とすると,
弦の垂直二等分線は必ず円の中心を通ることから,
線分 \( AB \) の垂直二等分線と線分 \( BC \) の垂直二等分線の交点が \( H \) になります。
【線分 \( AB,BC \) の垂直二等分線の交点が円の中心になる理由】
\( AH,BH,CH \) はすべて円 \( H \) の半径なので,\( △HAB,△HBC \) は二等辺三角形になります。
ここから,点 \( H \) から線分 \( AB,BC \) に垂線をひくと,線分 \( AB,BC \) の中点を通ります。
大問2
下の〔図1〕のように,関数 \( y=ax^2 \) のグラフ上に2点 \( A,B \) があり,点 \( A \) の座標は \( (2,2) \),点 \( B \) の \( y \) 座標は \( 8 \) である。
また,\( △OAB \) と \( △OAC \) の面積が等しくなるように,\( y \) 軸上に \( y \) 座標が正である点 \( C \) をとる。
次の(1)~(3)の問いに答えなさい。

(1) \( a \) の値を求めなさい。
【解答】
\( a=\dfrac{1}{2} \)
【解説】
\( A(2,2) \) は,\( y=ax^2 \) 上の点なので,
\( 2=a \times 2^2 \)
\( 4a=2 \)
\( a=\dfrac{1}{2} \)
(2) 2点 \( A,C \) を通る直線の式を求めなさい。
【解説】
\( △OAB \) と \( △OAC \) の面積が等しくなるということは,
等積変形の考え方から,\( BC//OA \) になります。
\( O \) は原点,\( A(2,2) \) であることから,直線 \( OA \) の傾きは \( 1 \) であり,
平行な直線の傾きは等しいので,直線 \( BC \) の傾きも \( 1 \) になります。
点 \( B \) は,\( y=\dfrac{1}{2}x^2 \) 上の点で,\( y \) 座標の値は \( 8 \) なので,
\( x \) 座標の値は,
\( 8=\dfrac{1}{2} \times x^2 \)
\( x^2=16 \)
\( x=±4 \)
図より,点 \( B \) の \( x \) 座標の値は正の値なので,
あてはまる \( x \) 座標の値は,\( x=4 \) になります。
直線 \( BC \) の傾きが \( 1 \) ということは,\( BC \) 間の \( x \) の増加量と \( y \) の増加量は
等しくなります。
点 \( B \) の座標が \( B(4,8),C \) の \( x \) 座標は \( 0 \) であることから,
\( B \) → \( C \) の \( x \) の増加量は \( -4 \) なので,
\( C \) の \( y \) 座標の値は,\( 8-4=4 \) になります。
以上より,直線 \( AC \) は \( A(2,2),C(0,4) \) を通るので,
この直線の傾きを \( m \) とすると,
\( m=\dfrac{2-4}{2-0}=-1 \)
であり,直線 \( AC \) の式は \( y=-x+4 \) になります。

(3) 下の〔図2〕のように,線分 \( OB \) と線分 \( AC \) との交点を \( D \) とする。線分 \( CD \) 上に点 \( E \) があり,点 \( E \) を通り \( y \) 軸に平行な直線と線分 \( OB \),関数 \( y=ax^2 \) のグラフとの交点をそれぞれ \( F,G \) とする。
線分 \( EF \) と線分 \( FG \) の長さの比が \( 5:4 \) になるときの点 \( E \) の座標を求めなさい。

【解答】
\( E \left(\dfrac{4}{5},\dfrac{16}{5} \right) \)
【解説】
点 \( E \) は,直線 \( AC \; ・・・ \; y=-x+4 \) 上の点なので,
\( x \) 座標を \( t \) とすると,\( y \) 座標は \( -t+4 \) と表すことができます。
点 \( F \) は,直線 \( OB \) 上の点です。
直線 \( OB \) は原点と \( B(4,8) \) を通るので,直線 \( OB \) の式は \( y=2x \) であり,
点 \( F \) の \( x \) 座標が \( t \) のとき,\( y \) 座標は \( 2t \) と表すことができます。
点 \( G \) は,\( y=\dfrac{1}{2}x^2 \) 上の点なので,
\( x \) 座標が \( t \) のとき,\( y \) 座標は \( \dfrac{1}{2}t^2 \) と表すことができます。
このとき,\( EF=(-t+4)-2t=-3t+4,FG=2t-\dfrac{1}{2}t^2 \) と表すことができるので,
\( EF:FG=5:4 \) になるときの \( t \) の値は,
\( (-3t+4): \left(2t-\dfrac{1}{2}t^2 \right)=5:4 \)
\( 4(-3t+4)=5 \left(2t-\dfrac{1}{2}t^2 \right) \)
\( -12t+16=10t-\dfrac{5}{2}t^2 \)
\( -24t+32=20t-5t^2 \)
\( 5t^2-44t+32=0 \)
\( (5t-4)(t-8)=0 \)
\( t=\dfrac{4}{5},8 \)
点 \( E \) は,必ず線分 \( AC \) 上にあるので,\( 0≦t≦2 \) であることから,
あてはまる \( t \) の値は,\( t=\dfrac{4}{5} \)
点 \( E \) は,\( y=-x+4 \) 上の点なので,
\( y \) 座標の値は,\( y=-\dfrac{4}{5}+4=\dfrac{16}{5} \)
以上より,点 \( E \) の座標は,\( E \left(\dfrac{4}{5},\dfrac{16}{5} \right) \)

大問3
(1) 右の[図1]のような,片面が白色,もう片面が黒色の丸いコマがある。このコマ6枚を,右の〔図2〕のように,白色の面を上にして横一列に並べた。
\( 1 \) から \( 6 \) までの目が出る1つのさいころを使って,次の[操作1],[操作2]を順に行った後,上を向いている面が白色である枚数と黒色である枚数を数えた。
[操作1] さいころを1回投げ,出た目を確認する。その後,出た目の数と同じ枚数だけ左端から
順にコマをひっくり返す。
[操作2] さいころを1回投げ,出た目を確認する。その後,出た目の数と同じ枚数だけ右端から
順にコマをひっくり返す。
例えば,[操作1]において,さいころの出た目が \( 4 \) の場合,[図2]の状態から \( 4 \) 枚だけ左端から順にコマをひっくり返すため,●●●●〇〇 となり,[操作2]において,さいころの出た目が \( 3 \) の場合,●●●●〇〇 の状態から \( 3 \) 枚だけ右端から順にコマをひっくり返すため, ●●●〇●● となり,[操作1],[操作2]を順に行った後,上を向いている面が白色となる枚数が \( 1 \) 枚,黒色となる枚数が \( 5 \) 枚となる。
ただし,さいころのどの目が出ることも同様に確からしいものとする。
次の1,2の問いに答えなさい。
1 [操作1],[操作2]を順に行った後,上を向いている面がすべて黒色となる確率を求めなさい。
【解説】
上を向いている面がすべて黒色となるのは,すべてのコマを1回だけひっくり返すときなので,
[操作1],[操作2]でさいころの出た目の和が \( 6 \) になる場合です。
[操作1],[操作2]でさいころの出た目の組み合わせを樹形図に書き出すと,
和が \( 6 \) になる組み合わせは \( 5 \) 通り,すべての組み合わせは \( 36 \) 通りなので,
求める確率は \( \dfrac{5}{36} \)

【コマのひっくり返し方】
・[操作1]のさいころの出た目が \( 1 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 5 \) の場合
[操作1] ●○○○○○ ・・・ 左端の \( 1 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●●●● ・・・ 右端から \( 5 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 2 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 4 \) の場合
[操作1] ●●○○○○ ・・・ 左端から \( 2 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●●●● ・・・ 右端から \( 4 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 3 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 3 \) の場合
[操作1] ●●●○○○ ・・・ 左端から \( 3 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●●●● ・・・ 右端から \( 3 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 4 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 2 \) の場合
[操作1] ●●●●○○ ・・・ 左端から \( 4 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●●●● ・・・ 右端から \( 2 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 5 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 1 \) の場合
[操作1] ●●●●●○ ・・・ 左端から \( 5 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●●●● ・・・ 右端の \( 1 \) 枚をひっくり返す
2 [操作1],[操作2]を順に行った後,上を向いている面が白色となる枚数が,黒色となる枚数よりも多くなる確率を求めなさい。
【解説】
問1と同様に[操作1],[操作2]でさいころの出た目の和と
[操作2]の後にコマの上を向いている面の色の数に注目して考えます。
さいころの出た目の和が同じであるとき,[操作1],[操作2]で出た目の組み合わせが違っても,
上を向いている面の色が白色になる枚数と黒色になる枚数の組み合わせは同じになります。
さいころを2回投げたときの出る目の和は,\( 2 \) から \( 12 \) のいずれかであり,
それぞれの場合において,上を向いている面が白の枚数と黒の枚数は,下の表のようになります。

この中で,上を向いている面が白色となる枚数が,黒色となる枚数よりも多くなるのは,
さいころの目の和が \( 2,10,11,12 \) になるときです。
さいころを2回投げるときの出る目の組み合わせと
その和を表に書き出すと,
和が \( 2,10,11,12 \) になる組み合わせは \( 7 \) 通り,
すべての組み合わせは \( 36 \) 通りなので
求める確率は \( \dfrac{7}{36} \)
さいころの出た目の和と上を向いている面の色の数の関係
例として,さいころの和が \( 8 \) のときを考えると,
さいころの出た目の組み合わせが違っても,すべて白が \( 2 \) 枚,黒が \( 4 \) 枚になります。
・[操作1]のさいころの出た目が \( 2 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 6 \) の場合
[操作1] ●●○○○○ ・・・ 左端から \( 2 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ○○●●●● ・・・ 右端から \( 6 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 3 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 5 \) の場合
[操作1] ●●●○○○ ・・・ 左端から \( 3 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●○○●●● ・・・ 右端から \( 5 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 4 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 4 \) の場合
[操作1] ●●●●○○ ・・・ 左端から \( 4 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●○○●● ・・・ 右端から \( 4 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 5 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 3 \) の場合
[操作1] ●●●●●○ ・・・ 左端から \( 5 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●○○● ・・・ 右端の \( 3 \) 枚をひっくり返す
・[操作1]のさいころの出た目が \( 6 \),[操作2]のさいころの出た目が \( 2 \) の場合
[操作1] ●●●●●● ・・・ 左端から \( 6 \) 枚をひっくり返す
[操作2] ●●●●○○ ・・・ 右端の \( 2 \) 枚をひっくり返す
(2) 太郎さんは,地区のお祭りで「からあげ」と「とり天」を販売することになり,1パック \( 400 \) 円の「からあげ」と,1パック \( 300 \) 円の「とり天」を合わせて \( 200 \) パック仕入れた。「からあげ」には1パックにつき,仕入れ値の5割の利益を加えて定価をつけ,「とり天」には1パックにつき,仕入れ値の6割の利益を加えて定価をつけた。
次の1,2の問いに答えなさい。ただし,消費税は考えないものとする。
1 「からあげ」1パックと「とり天」1パックの定価をそれぞれ求めなさい。
【解答】
からあげ ・・・ \( 600 \) 円
とり天 ・・・ \( 480 \) 円
【解説】
【からあげの定価】
「からあげ」の仕入れ値は,1パック \( 400 \) 円,
利益は仕入れ値の5割つまり,\( 0.5 \) 倍で,\( 400 \times 0.5=200 \) 円
なので,定価は
\( 400+200=600 \)(円)
【とり天の定価】
「とり天」の仕入れ値は,1パック \( 300 \) 円,
利益は仕入れ値の6割つまり,\( 0.6 \) 倍で,\( 300 \times 0.6=180 \) 円
なので,定価は
\( 300+180=480 \)(円)
2 お祭り当日,仕入れた「からあげ」の \( 80 \% \) は定価で売れて,残りの \( 20 \% \) は定価の \( 200 \) 円引きで売ったところ完売した。また,仕入れた「とり天」の \( 70 \% \) は定価で売れて,残りの \( 30 \% \) は定価の半額で売ったところ完売した。
このときの「からあげ」と「とり天」を合わせた \( 200 \) パックの利益の合計は,「からあげ」と「とり天」のすべてが定価で売れた場合の利益の合計よりも \( 10560 \) 円少なかった。
仕入れた「からあげ」は何パックか求めなさい。
【解説】
仕入れた「からあげ」を \( x \) パック,仕入れた「とり天」を \( y \) パックとします。
【仕入れた数の関係】
「からあげ」と「とり天」を合わせて \( 200 \) パック仕入れたので,方程式で表すと,
\( x+y=200 \) ・・・ ➀
【利益の関係】
● 「からあげ」\( x \) パックの実際の利益
問1より,「からあげ」1パックが定価で売れたときの利益は \( 200 \) 円です。
仕入れた「からあげ」( \( x \) パック)の \( 80 \%(=0.8) \) は定価で売れたので,
利益の合計は \( 200 \times x \times 0.8=160x \)(円)と表すことができます。
仕入れた「からあげ」の残りの \( 20 \%(=0.2) \) は定価の \( 200 \) 円引きで売れたということは,
利益が \( 200 \) 円減る,つまり,利益は \( 0 \) 円になります。
と表すことができ,「からあげ」全体の実際の利益は \( 160x \)(円)と表すことができます。
● 「とり天」\( y \) パックの実際の利益
問1より,「とり天」1パックが定価で売れたときの利益は \( 180 \) 円です。
仕入れた「とり天」( \( y \) パック)の \( 70 \%(=0.7) \) は定価で売れたので,
利益の合計は \( 180 \times y \times 0.7=126y \)(円)
仕入れた「とり天」の残りの \( 30 \%(=0.3) \) は定価(\( 480 \) 円)の半額で売れたということは,
1パック \( 240 \) 円で売れたということです。
「とり天」1パックの仕入れ値は \( 300 \) 円なので,1パックあたりの利益は \( 240-300=-60 \)円であり,
利益の合計は \( -60 \times y \times 0.3=-18y \)(円)
と表すことができ,「とり天」全体の実際の利益は \( 126y +(-18y)=108y \)(円)と表すことができます。
ここから,「からあげ」と「とり天」をあわせたの実際の利益は \( 160x+108y \)(円)と表すことができます。
● 「からあげ」と「とり天」がすべて定価で売れた場合の利益
1パックの利益が \( 200 \) 円の「からあげ」が \( x \) パック売れた場合の利益は \( 200x \)(円),
1パックの利益が \( 180 \) 円の「とり天」が \( y \) パック売れた場合の利益は \( 180y \)(円),
と表せるので,「からあげ」と「とり天」がすべて定価で売れた場合の利益は \( 200x+180y \)(円)と表すことができます。
「からあげ」と「とり天」を合わせた \( 200 \) パックの利益の合計は,
「からあげ」と「とり天」のすべてが定価で売れた場合の利益の合計よりも \( 10560 \) 円少なかったので,
方程式で表すと,
\( (200x+180y)-(160x+108y)=10560 \)
\( 40x+72y=10560 \) ・・・ ➁
【連立方程式を解く】
➀➁を連立方程式として解くと,
\( x=120,y=80 \)
なので,仕入れた「からあげ」は \( 120 \) パック
\( \phantom{} \)
\( \left\{ \begin{array}{}
x+y=200 \;\; ・・・ \;\; ➀ \\
40x+72y=10560 \;\; ・・・ \;\; ➁ \\
\end{array} \right. \)
➀ \( \times 40\) すると,
\( 40x+40y=8000 \) ・・・ ➀’
➁ \( – \) ➀’
\( 32y=2560 \)
\( y=80 \)
➀に代入すると,
\( x+80=200 \)
\( x=120 \)
大問4
環境問題に興味をもっている太郎さんと花子さんは地球温暖化に関するニュースを見て,2人が住む大分県において,近年,気温が高くなっているのではないかと考えた。
そこで,気象庁のホームページで,2人が住む大分県の7月の平均気温を調べたところ,1925年から2024年までの100年分のデータを見つけた。
下の〔図1〕は,1925年から2024年までの100年分の7月の平均気温のデータをもとに作成したヒストグラムである。
次の(1),(2)の問いに答えなさい。

(1) 〔図1〕のヒストグラムから7月の平均気温の最頻値を求めなさい。
【解説】
最頻値 ・・・ 度数が最も大きい階級の階級値
階級値 ・・・ その階級の中の真ん中の値
のことをいいます。
〔図1〕のヒストグラムから,度数が最も大きい階級は \( 27.0 \) 度以上 \( 27.5 \) 度未満の階級であり,
\( 27.0 \) 度以上 \( 27.5 \) 度未満の階級の階級値は \( \dfrac{27.0+27.5}{2}=27.25 \) 度
(2) 太郎さんと花子さんは,1925年から2024年までの100年分の7月の平均気温のデータについて,以下のように話し合った。
太郎:ヒストグラムを作成したけど,平均気温が高くなっているのかを判断するのは難しいね。
花子:2020年から2024年までの5年分のデータだけを見ても,2020年が \( 25.1 \) 度,2021年が
\( 26.9 \) 度,2022年が \( 27.5 \) 度,2023年が \( 27.3 \) 度,2024年が \( 28.9 \) 度となっていて,
上がったり下がったりしているから,1年ごとに比較しても平均気温が高くなっているのかを判断する
のは難しいね。
太郎:では,100年分の7月の平均気温のデータを25年ごとに分けて箱ひげ図に表し,比較してみよう。
後の〔図2〕は,1925年から2024年までの100年分の7月の平均気温のデータを25年ごとに,期間1(1925年~1949年),期間2(1950年~1974年),期間3(1975年~1999年),期間4(2000年~2024年)の4つの期間に分けて,箱ひげ図に表したものである。
次の1,2の問いに答えなさい。

1 〔図2〕の箱ひげ図から読み取れることとして,次のA~Cは「正しい」,「正しくない」,「〔図2〕からはわからない」のどれか,最も適当なものを下のア~ウからそれぞれ1つ選び,記号を書きなさい。
A 期間1において,7月の平均気温が \( 25.5 \) 度を上回った年は13年以上ある。
B 範囲は,期間2よりも期間3の方が大きい。
C 期間4において,7月の平均気温が \( 27.0 \) 度を下回った年よりも \( 27.5 \) 度を
上回った年の方が多い。
ア 正しい イ 正しくない ウ 〔図2〕からはわからない
【解答】
A ・・・ イ
B ・・・ ア
C ・・・ ウ
【解説】
A
この箱ひげ図は,25年ずつのデータを集計してつくられているので,
中央値は気温の高い方から13番目の値になります。
期間1の箱ひげ図では,中央値は \( 25.5 \) 度未満であることから,
気温の高い方から13番目の値が \( 25.5 \) 度未満なので,
\( 25.5 \) 度を上回った年は13年未満であり,
正しくありません。
B
範囲は箱ひげ図の端から端までの長さで表され,長い方が範囲が大きくなります。
期間2と期間3では,期間3の方が長くなっているので,範囲が大きくなっており,正しい。

C
この箱ひげ図は,25年ずつのデータを集計してつくられているので,
第1四分位数は気温の低い方から7番目の値,中央値は気温の高い方から13番目の値,
第3四分位数は気温の高い方から7番目の値になります。
期間1の箱ひげ図では,
第1四分位数は \( 26.0 \) 度以上 \( 26.5 \) 度未満の階級,
中央値は \( 27.0 \) 度以上 \( 27.5 \) 度未満の階級,
第3四分位数は \( 27.5 \) 度以上 \( 28.0 \) 度未満の階級
にあることから,\( 27.0 \) 度を下回った年,\( 27.5 \) 度を上回った年は,
どちらも8年以上13年未満であることはわかりますが,
それ以上に詳しいデータの分布は箱ひげ図だけの情報ではわかりません。
2 2人は,〔図2〕の箱ひげ図を見て,「『期間4』の7月の平均気温は『期間1,期間2,期間3』の7月の平均気温と比べて高くなっている傾向にあるといえる」と判断した。
次の〔説明〕は,2人がそのように判断した理由を4つの箱ひげ図の箱に着目して説明したものである。下の〔条件〕にしたがって続きを書き,〔説明〕を完成させなさい。
〔説明〕
『期間4』と『期間1,期間2,期間3』を比べると,
\( \phantom{} \)
\( \phantom{} \)
\( \phantom{} \)
〔条件〕
〔説明〕の続きを,最小値,第1四分位数,中央値,第3四分位数,最大値のうち,適切な語句を2つ以上用いて書くこと。
【解答】
(『期間4』と『期間1,期間2,期間3』を比べると,)
『期間4』の第1四分位数は,『期間1,期間2,期間3』の中央値よりも大きく,
『期間4』の第3四分位数は,『期間1,期間2,期間3』の第3四分位数よりも大きい
ので,『期間4』の7月の平均気温は『期間1,期間2,期間3』の7月の平均気温と比べて
高くなっている傾向にあるといえる。
【解説】
箱ひげ図では,上の図のように,左右のひげの部分,箱の左右の部分にそれぞれ全体の約 \( 25\% \) のデータが含まれます。
このことから,箱の部分が右側にあるほど値が大きい傾向にあるといえます。
『期間4』の第1四分位数は,『期間1,期間2,期間3』の中央値よりも大きく,
『期間4』の第3四分位数は,『期間1,期間2,期間3』の第3四分位数よりも大きい
ことから,『期間4』の箱ひげ図の箱の部分が『期間1,期間2,期間3』の箱ひげ図の箱の部分より
右側(気温が高い側)にあるので,
『期間4』の7月の平均気温は『期間1,期間2,期間3』の7月の平均気温と比べて
高くなっている傾向にあるといえます。
大問5
右の〔図1〕は,四角すいの展開図である。
四角形 \( CDEF \) は一辺の長さが \( 4 \; cm \) の正方形であり,\( AC=10 \; cm,∠ACF=∠ACB=90° \) である。
次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) 〔図1〕の展開図を組み立てたとき,次の1,2の問いに答えなさい。
1 点 \( A \) ~ \( G \) のうち,点 \( H \) と重なる点をすべて答えなさい。
【解説】
〔図1〕の展開図を組み立てると,
右の図のように
辺 \( CD \) と \( CB \)
辺 \( DE \) と \( HG \)
辺 \( EF \) と \( GF \)
が重なるので,点 \( H \) と重なるのは,
点 \( B \) と \( D \) になります。
2 四角すいの体積を求めなさい。
【解答】
\( \dfrac{160}{3} \; cm^3 \)
【解説】
\( ∠ACF=∠ACB=90° \) より,この四角すいは辺 \( AC \) が高さになっているので,体積は,
\( (4 \times 4) \times 10 \times \dfrac{1}{3}=\dfrac{160}{3} \; (cm^3) \)
(2) 右の〔図2〕のように,〔図1〕の展開図において,線分 \( AC \),線分 \( AF \),線分 \( AG \),線分 \( DE \),線分 \( EF \) の中点をそれぞれ \( P,Q,R,S,T \) とする。
〔図2〕の展開図を組み立ててできた四角すいを3点 \( P,Q,R \) を通る平面と3点 \( R,S,T \) を通る平面で切ったとき,3つの立体ができる。この3つの立体のうち,点 \( C \) をふくむ立体の体積を求めなさい。
【解答】
\( \dfrac{130}{3} \; cm^3 \)
【解説】
〔図2〕の展開図を組み立てると右の図のようになり,
3点 \( P,Q,R \) を通る平面と辺 \( AD \) の交点を
\( O \) とすると,
切断後にできる3つの立体は,
四角すい \( A-OPQR \) ,
三角すい \( R-EST \),
立体 \( OPQR-CDSTF \)
であり。立体 \( OPQR-CDGTF \) の体積を
求めればいいことになります。
【四角すい \( A-OPQR \) の体積を求める】
3点 \( P,Q,R \) は,それぞれ線分 \( AC,AF,AE \) の中点なので,中点連結定理より \( PQ//CF,QR//FG(FE) \) であり,
面 \( OPQR// \)面 \( CDEF \) になっています。
ここから,点 \( O \) は,線分 \( AD \) の中点であり,
四角形 \( CDEF \) が一辺 \( 4 \; cm \) の正方形である
ことから,中点連結定理より,
四角形 \( OPQR \) は一辺 \( 2 \; cm \) の正方形に
なっています。
以上より,四角すい \( A-OPQR \) の体積は,
\( (2 \times 2) \times 5 \times \dfrac{1}{3}=\dfrac{20}{3} \; (cm^3) \)
\( \phantom{} \)


【三角すい \( R-EST \) の体積を求める】
面 \( ACE \) において,点 \( R \) から線分 \( CE \) に
垂線をひいた交点を \( U \) とすると,\( △ACE \) ∽ \( △RUE \) になっているので,点 \( R \) は線分 \( AE \) の中点であることから,
\( RU=\dfrac{1}{2}AC=5 \; (cm) \)
2点 \( S,T \) は,それぞれ線分 \( DE,EF \) の中点なので,
\( SE=TE=\dfrac{1}{2}DE=2 \; (cm) \)
以上より,三角すい \( R-EST \) の体積は,
\( \left(2 \times 2 \times \dfrac{1}{2}\right) \times 5 \times \dfrac{1}{3}=\dfrac{10}{3} \; (cm^3) \)
\( \phantom{} \)


よって,立体 \( OPQR-CDGTF \) の体積は,
四角すい \( A-OPQR-( \) 四角すい \( A-OPQR+ \) ,三角すい \( R-EST) \)
\( =\dfrac{160}{3}-\left(\dfrac{20}{3}+\dfrac{10}{3}\right) \)
\( =\dfrac{130}{3} \; (cm^3) \)
交わる2直線が2組あり,同一平面上にないとき,2平面は平行である
交わる2直線を \( k,l \),2直線 \( k,l \) を含む平面を面 \( A \),
面 \( A \) 上にない,交わる2直線を \( m,n \),2直線 \( m,n \) を含む平面を面 \( B \)
とすると,
\( k//m,l//n \) が成り立つとき,面 \( A \) と面 \( B \) は平行になります。

大問6
右の〔図1〕のような四角形 \( ABCD \) があり,\( △ACD \) は正三角形である。
また,点 \( P \) は \( △ABC \) の内部にあり,\( △APQ \) が正三角形となるように点 \( Q \) をとる。ただし,点 \( Q \) は \( △ACD \) の内部にあるものとする。
次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) 右の〔図2〕のように,点 \( P \) と点 \( C \),点 \( Q \) と点 \( D \) をそれぞれ結ぶ。
このとき,\( △APC≡△AQD \) であることを証明しなさい。
【解答】
\( △APC \) と \( △AQD \) において,
\( △APQ \) は正三角形なので,
\( AP=AQ \) ・・・ ➀
\( ∠PAQ=60° \) ・・・ ➁
\( △ACD \) は正三角形なので,
\( AC=AD \) ・・・ ➂
\( ∠CAD=60° \) ・・・ ➃
➁より,
\( ∠PAC=∠PAQ-∠CAQ \)
\( =60°-∠CAQ \) ・・・ ➄
➁より,
\( ∠QAD=∠CAD-∠CAQ \)
\( =60°-∠CAQ \) ・・・ ⑥
➄⑥より,
\( ∠PAC=∠QAD \) ・・・ ➆
➀➂➆より,
2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので,
\( △APC≡△AQD \)
(2) 右の〔図3〕のように,\( AC=5 \; cm,BC=4 \; cm,∠ACB=30° \) とし,線分 \( AP \) と線分 \( BP \) と線分 \( CP \) の長さの和を\( AP+BP+CP \) と表す。
このとき,点 \( P \) の位置によって変化する \( AP+BP+CP \) の長さが最も小さくなるように,点 \( P \) の位置を定めた。
次の1,2の問いに答えなさい。
1 \( AP+BP+CP \) の長さを求めなさい。
【解答】
\( AP+BP+CP=\sqrt{41} \; cm \)
【解説】
\( AP+BP+CP \) の長さという3つの線分の和を求めることから,
\( AP,BP,CP \) の中のいくつかをどこか違う場所に移して,1本の線分にできないかを考えてみます。
\( △APQ \) は正三角形なので,
\( AP=PQ \) ・・・ ➀
(1)より,\( △APC≡△AQD \) なので,
\( CP=DQ \) ・・・ ➁
➀➁より,
\( AP+BP+CP=BP+PQ+DQ \)
となり,3本の線分で点 \( B \) から点 \( D \) までが
つながります。
点 \( B \) から点 \( D \) までが最短でつながるのは,
4点 \( B,P,Q,D \) が一直線上にあるときなので,
最短になる \( BP+PQ+DQ \) の長さは
線分 \( BD \) の長さと等しくなります。
\( △ACD \) は正三角形であることから,
\( ∠ACD=60°,CD=AC=5 \; cm \) なので,
\( △BCD \) は \( ∠BCD=30°+60°=90° \) の
直角三角形になります。
\( △BCD \) において,三平方の定理より,
\( BD^2=BC^2+CD^2=4^2+5^2=41 \)
\( BD=\sqrt{41} \; (cm) \)( \( AD>0 \) より)
2 \( ∠BPC \) の大きさを求めなさい。
【解説】
角度については,正三角形の内角が \( 60° \) であることと,
\( ∠ACB=30° \) であることしか明らかになっていないので,
正三角形の内角が \( 60° \) であることをうまく使っていきます。
\( △APQ \) は正三角形あることから \( ∠AQP=60° \) なので,
\( ∠AQD=180°-∠AQP \)
\( =180°-60° \)
\( =120° \)
(1)より,\( △APC≡△AQD \) なので,
\( ∠APC=∠AQD=120° \)
\( △APQ \) は正三角形あることから \( ∠APQ=60° \) なので,
\( ∠QPC=∠APC-∠APQ \)
\( =120°-60° \)
\( =60° \)
よって,
\( ∠BPC=180°-∠QPC \)
\( =180°-60° \)
\( =120° \)